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2008年1月の20件の記事

2008年1月27日 (日)

「歌壇」2008-2月号

 歌誌「歌壇」2008-2月号を読みおえる。

 特集の「初めての原稿料」が、軽くてよい。少し覗き見趣味的だけれども。歌論よりテーマを採って特集されると、重くていけない。

 前登志夫の連載、俵万智の「青いシャツ着て」もなつかしい。

2008年1月26日 (土)

「コスモス」2008-2月号

 「コスモス」2008-2月号を予定のところまで読む。

 「伊藤麟氏追悼特集」は悲しい。僕は「その二集」の時に2度、特選になったけれども、2度とも伊藤麟氏の選だった。しかも初めの時の前に、電話をくださり、「コスモスの伊藤麟です」と述べられるのだ。僕はどぎまぎして「お名前は存じております」などと答えたものだ。

 しかしその後、僕が「あすなろ集」の頃は氏は「その一集」の選をされ、僕が「その一集」になった時には氏は選者を辞していられて、僕の短歌の選をしていただく事はなく、残念であった。

 「伊藤麟全歌集」の刊行が期待される。

2008年1月24日 (木)

第8回現代短歌新人賞

 綜合歌誌「歌壇」2008-2月号の記事「歌壇ニュース・クリップ」によると、第8回現代短歌新人賞を、小島なおさんが歌集「乱反射」によって受賞した。彼女のスタートに更に加速度がついたようで、喜ばしい。

 彼女の母親は、言わずと知れた、小島ゆかりさん。文学的才能は受け継がれるものだろうか。

2008年1月23日 (水)

秋元満正写真集「日光に咲く花」

003  以前に古本で買った、秋元満正写真集「日光に咲く花」(1975年、栃の葉書房・刊)を見おえる。少年時代に山仕事を手伝った時に、園芸植物にはない変った花をいろいろ見た事を思い出した。

 写真は日光に咲く花と、その他の自然を集めてある。圧巻はニッコウキスゲの花と群落、落葉松林の黄葉(初めて見た)、シラタマノキの実の白い美しさ、などである。

 当時は撮影と印刷の技術が今ほど進んでいなかったのか、写真に鮮やかさが今ひとつたりない点がおしまれる。

2008年1月22日 (火)

「日本の祭り」5、6巻

001  「日本の古本屋」を通して大分県の古書店「飯沼書店」に註文していた本、講談社「日本の祭り」5、6巻が届いた。本代は定価の4分の1、送料も想定内で、手頃な買い物だった。

 カラー写真多数、解説も充実しているようだ。これで講談社「日本の祭り」シリーズ全8冊が揃ったので、ページを繰る日が楽しみだ。

 なお写真は、その本体2冊の背である。

2008年1月21日 (月)

3誌の揃い踏み

004  1月17日(木曜日)に「コスモス」2月号が届いた。1月20日(日曜日)に「勝木書店ワッセ店」で「歌壇」2月号を買って家に戻ったら、「棧橋」93号が届いていた。これで僕がふつう読む歌誌3誌の揃い踏みである。

 この3誌をそれなりに読み通すには、かなりホネがおれる。

2008年1月20日 (日)

ティム・オブライエン「ニュークリア・エイジ」

004  アメリカの作家ティム・オブライエン著、村上春樹訳の小説「ニュークリア・エイジ」(文春文庫、1994年・刊)を読みおえる。

 アメリカ60年代の、ベトナム反戦運動をおもな題材にした小説である。この物語を平静な気持で読む今の自分がいる。それはファンタジーめくまでフィクショナルによる面もあるだろう。ストーリーに不自然な所も、二、三あるようだ。

 ゲバルト・ローザと称ばれた女性がいたことを思い出したが、彼女はごこへ行ったのだろう。

2008年1月18日 (金)

「板倉暁雲遺墨集」

005 008  「板倉曙雲遺墨集」(平成5年・刊)を見おえる。彼は1933年・福井県生まれ、1992年没。前衛書道や流行の波を受けながら、隷書、雄勁、流麗と様ざまに筆を運び、平均的な作はない。2枚めの写真のように、長い漢詩など字数の多いものを条巾にしたためた作品に、本領が発揮されているように思う。

 彼は書の様ざまな賞を受け、様ざまな書道組織の役員を務めたが、59歳で亡くなっている。

 なおこの感想は、書道に全く素人-中学、高校の芸術科目は書道を選んだけれども-の僕の言である。

2008年1月17日 (木)

桜井千恵子歌集「風語(かぜのことば)」

002  先日、「コスモス」「棧橋」の歌人、桜井千恵子さんが第2歌集「風語(かぜのことば)」(2008年、柊書房・刊)を送ってくださった。彼女は宮城県在住。

 彼女はその名のごとく恵まれた人のようで、海外旅行詠、国内の旅行詠、美術館等を訪れての作も多い。また娘さんの結婚、初孫の誕生と喜びを詠っている。

 「2007年」の章は、夫君が60歳で急逝された、挽歌が埋めている。仲の好いご夫婦だったことは、作品や「あとがき」で知られるが、それだけいっそう亡き夫君への想いは哀切である。

 しかし短歌の功徳によって、彼女の生活と心が立ち直っていくであろうことは、次に引く掉尾の1首によっても知られる。

風上に生れてひしめく風の語やわがふたひらの耳立てて待つ

2008年1月14日 (月)

小島ゆかり歌集「ごく自然なる愛」

007  「柊書房」にファクス註文して送って貰った本、小島ゆかり歌集「ごく自然なる愛」を、3日かけて読みおえる。

香ばしく日灼けの匂ふ娘らに意味ワカンナイわたしの憤怒

 とても苦労して育てたのに、娘たちは自分で育ったかのように若さを謳歌している事への憤り。少し違うが、僕は一人息子の若さに嫉妬する時がある。

みちのくの旅のをはりは折詰の山菜料理くきくきと食む

 前向きの歌が多いなかで、少し後ろ向きの歌。つつましく、清しい作になっている。

反抗期終はりたるらし小言いふわれにやさしく遠い眼をする

 こういう様子をわが子にされたら、親はとても寂しい思いをするだろう。

老眼鏡かけねば足の爪切れぬこんなさびしさ思ひみざりき

 中年期の、思いは若いのにからだが老いてゆく淋しい生に彼女も入っていく。

 彼女の短歌は茫洋と大柄で、優しさのきわみである。

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