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2008年6月の22件の記事

2008年6月30日 (月)

歌集「歌あかり」

003_2  京都府に在住の木畑紀子さん(歌誌「コスモス」選者)の第4歌集「歌あかり」(柊書房・刊)を読みおえる。

 さまざまな苦しみを経て、到った心境が清明である。

 東海道を歩いて、結び字という方法をもちいた80首連作が巻末にある。このような試みは有意義だろう。僕には、真似をする余裕も力量もないが。

 つよく心に留まった3首を挙げる。

流離(さすらひ)のおもひつのればときどきを空にむかひて作る手窓(たなまど)

飛鳥川ほそく三輪山ひくければゆきかふ侏儒の古代びとみゆ

寄せ植ゑしわすれなぐさの苗ふたつ男雛、女雛と咲きいでにけり

2008年6月28日 (土)

「ポール・ニザン著作集 9」

002_2  「日本の古本屋」を通して、福岡県の古書店「古本センター飯塚店」に注文した本、「ポール・ニザン著作集 9 妻への手紙」が届く。

 ポール・ニザンは、かつての新左翼の若者が関心をもった、フランスの作家である。この本の発行も1969年7月30日となっている。晶文社・刊。

 11冊の著作集より1冊をピックアップして買うとき、この「妻への手紙」を選ぶところが僕らしいと、自讃(?)している。

2008年6月27日 (金)

「囲碁年鑑2008」

001  6月14日に「勝木書店ワッセ店」に取り寄せを依頼した本、日本棋院「囲碁年鑑2008」が届いたと連絡があったので、仕事帰りに受取ってきた。

 日本のプロ囲碁タイトル戦の棋譜(タイトル戦、挑戦者決定リーグ戦)を中心に、世界棋戦、アマ棋戦の棋譜を収めた本。

 僕は囲碁年鑑を43冊続きで持っており、初期の数冊は古本で買ったが、以後は毎年欠かさずに新刊を買い続けたもの。

 最近はまったく実戦を打っていないが、「囲碁年鑑」をプロ囲碁の基本資料として、保有している。

2008年6月25日 (水)

詩誌「群青」第12号

004  僕とKTさんの二人詩誌「群青」の第12号が出来てきた。

 僕はソネット「青年」とエッセイ「思い違い」を、KTさんは詩「<ピヨピヨ>業界」を載せている。

 「青年」は職場での1場面を描いたもの、「思い違い」は僕の思い違いを述べて、文学、人や社会に至る小文。「<ピヨピヨ>業界」は、テレビのインタビューでの声消しを皮肉った作品。彼の抒情的傾向より1歩、踏み出している。

2008年6月24日 (火)

黄花の百合

001  6月15日に「ゆりの里公園」で買った、莟の百合が、次つぎと花を咲かせている。

 黄花、品種不明、5本立ち。

 去年に同じところで買った百合、「イエロー ウィン」(黄花)もたくさんの莟をつけている。黄花の百合が好きなわけではなく、そのような株しか売っていないからである。

 「勝木書店ワッセ店」で高野公彦歌集「天平の水煙」(本阿弥書店)を取り寄せ注文したついでに、同店内の「古本センター」で、以下の文庫本を買った。

椎名誠「新宿熱風どかどか団」(新潮文庫 2005年)

水尾比呂志・編「柳宗悦 民芸紀行」(岩波文庫 1988年)

ベッケル「緑の瞳・月影 他十二篇」(岩波文庫 1987年)

 指向がばらばらのようだが、3冊とも読みたい本である。

 

2008年6月23日 (月)

白花アマリリス

001  軒下で、白花のアマリリスが咲いた。

 もう開花する株はないものと思っていたので、莟がほころぶまで気づかなかった。

 2輪しか咲かないので(ふつうは4輪が十字に咲く)、そのせいもあって大輪である。

 この株も職場へ持って行って、花壇の世話をしているMさんに差し上げた。

2008年6月22日 (日)

「西脇順三郎全集」1~3巻

001  「日本の古本屋」を通して、東京都の「高原書店」に注文していた本、「西脇順三郎全集」1~3巻(詩集篇)が届いた。

 昭和46年頃、筑摩書房・刊。箱入り、月報付き、600~700余ページ。

 1、2巻は詩集篇で、あわせて14詩集ぶん。3巻は、訳詩と自身の欧文詩集が収められている。

 彼の全詩集は古書界で高価だけれども、全集(生前版)の詩集篇は今回、ごく安価だった。

 写真は3冊の、箱の背を並べたところ。

2008年6月20日 (金)

歌集「ノラとならねば」

004  山口県萩市在住の歌人・中村泰子さん(「未来」所属)の第1歌集「ノラとならねば」を読みおえる。2003年、ながらみ書房・刊。

 題名でおおきく損をしている。「ノラとならねば」とあると、「ならねばならない」の意ととるが、実際は「ノラとならなかったので」の意である。

 近藤芳美氏の序文にあるように、感性の輝きはあるけれども、やや情緒過多の作品もあるようだ。

2008年6月18日 (水)

夏の花木②紫陽花2種

005  アジサイの普通種である。

 土地が中性なのか、花は青とも赤ともつかぬ微妙な色をしている。

001  ガクアジサイだけれども、品種なのか、育て方のせいか、まずしい花である。

 ご近所には、もっと立派なガクアジサイが咲いている。

2008年6月17日 (火)

孔雀サボテン②

006  軒下で白花の孔雀サボテンが咲いた。小さな莟があと1つ付いている。

 この株も職場へ持って行って、花好きの職員へ差し上げた。

 軒下には、莟をつけた孔雀サボテン2鉢と、苗のままの数株がある。

 「勝木書店ワッセ店」へ行き、店内の「古書センター」で、ローソン(オーストラリアの作家)の短篇小説集(岩波文庫、1988年・刊)を買う。新刊店のほうで、「歌壇」2008-7月号を買う。特集は「追悼・前登志夫のコスモロジー」である。

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