歌集「子午線の風」
兵庫県明石市に在住の歌人・小坂喜久代さん(「コスモス」「棧橋」所属)が、第1歌集「子午線の風」を送ってくださった。
「ここには人生がある」と感動した。
言ひたきを言ひて笑ひに変へてゆくしたたかさあり私のなかに
このような「したたかさ」を、僕は好まない。真正面からぶつかるか、勝ち目のないときはかわしたい。
106ページ初めの歌、
万博公園三十年終て寒々し「太陽の塔」のうしろ姿は
の「終て」は、「経て」を誤ったものだろうか。
彼女は50歳を過ぎて大学入学・卒業している。また二人の娘さんが結婚し、それぞれお孫さんも生まれている。定年を迎え、充実した生活を送り、第1歌集を上梓した。そのような彼女に、僕は嫉妬しているのだろうか。
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