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2009年1月の26件の記事

2009年1月17日 (土)

今日、入手した本

 今日、入手した本を、以下に挙げる。

  1. 「歌壇」2009-2月号。僕は、綜合歌誌のうち、この1種しか読んでいない。
  2. ジョン・アーヴィング「サーカスの息子」上下巻(新潮文庫)。文庫化が待たれた本。彼の小説は、デビュー作の「熊を放つ」からずっと、文庫化された全部(「ピギー・スニードを救う話」だけは単行本で未読)、読んできている。
  3. 「コスモス」2009-2月号。1、2を「勝木書店ワッセ店」で買って、帰宅すると届いていた。また読みにはいる。

2009年1月16日 (金)

詩誌「アリゼ」第128号

002  兵庫県西宮市に在住の女性詩人、SYさんが、同人詩誌「アリゼ」第128号を送って下さった。

 詩25篇、エッセイ等9篇、60ページと、同人詩誌としては分厚いほうだろう。

 兵庫県・在住の詩人がおもに同人である詩誌で、旗を掲げての運動体ではないから、詩の志向が違うのは、当然である。

 ただしこれまでは兵庫県らしいというか、「アリゼ」らしい詩風があったように思う。ただいまの危機の時代性というか、今号では同人の志向が分裂しているようだ。

 また、詩による伝達の力に不安を感じるのか、呼びかけ、依願の形のフレーズを含む作品も目についた。

2009年1月15日 (木)

「高安国世全歌集」

004  「日本の古本屋」を通して、東京都の「辰書房」に注文していた、「高安国世全歌集」が届いた。

 昭和62年、沖積舎・刊。

 13歌集に加えて、未刊歌篇とドイツ語歌集「秋の月」を収め、索引などを含めて全942ページ。

 写真でわかる通り、箱がかなりヤケている。本体の背もゆるび、背文字もかすれている。(ここまでは、店主の説明通り)。

 他に、本体の天地小口が汚れており、汚れた手で触ったたようなシミが2歌集ぶんくらいある。

 更に本文に、鉛筆による傍線引きや、頭にVチェックの付いた短歌もある。

 格安だったから、覚悟はしていたが、相当な難点である。

 線引きなどを消しゴムで消しながら読み、この本を「読める本」に返すのも、貧しい読者であり、将来の古書店店主を志望する僕の、務めだろう。

2009年1月14日 (水)

「鮎川信夫全集Ⅲ 評論Ⅱ」

002  「鮎川信夫全集Ⅲ 評論Ⅱ」を読みおえる。

 1998年、思潮社・刊。

 箱、帯、本体にパラフィン紙カバー。622ページ。

 この集には、「現代詩の分析」「現代詩作法」「日本の抒情詩」「詩の見方」の、4冊の本が収められた。

 いずれも入門書、解説書的な本だが、詩の理論家である鮎川信夫らしい言及がある。

 僕が本格的に詩を書き始めた高校生初期に、これらの本をよんでいたらなあ、また別の詩を書いていたかも知れない、という思いがある。

 僕の現代詩入門書は、当時に三一書房から出ていた「高校生新書」より、小海永二「現代詩入門 ~戦後詩への招待~」だった。カバーが傷むほど、僕は繰り返し読んだものだ。

2009年1月13日 (火)

北杜夫「少年」

002  北杜夫の中篇小説「少年」を読みおえる。

 中公文庫、昭和50年・刊、115ページ。

 この小説は、彼のごく初期(東北大学医学部学生の頃)の作品である。発表は後の昭和43年「婦人公論」にて(全体の9割)、完本は昭和45年、中央公論社・刊の単行本にて。

 都会(当時の東京市)に生まれ、自然につよい関心を抱く少年であったようだ。

 自然の多い土地(山麓の農村)に生まれ育って、都会を知り社会に出た僕は、そんなに自然に憧憬を持たない。

 作品の1節「自然について、人間について、これから生れたての蚊よりもウブに、あたらしく学ばねばならぬぼくなのではないか。」に、偽りは無いとしても。

 彼の「どくとるマンボウ航海記」を、高校生の僕はひとり大声で笑いながら読んだ記憶がある。

 また父・斎藤茂吉を歌集に沿って描いた4部作(岩波現代文庫)を持っているので、読む日が楽しみだ。

2009年1月12日 (月)

写真集「越前大仏」

003  写真集「越前大仏 大師山清大寺建立の記録」を見おえる。

 福井県勝山市・出身で、大阪府にてタクシー会社を興し成功した多田清氏が、父母祖先と社会への恩返しとして、地元に越前大仏を含む清大寺を建立したものである。

 1979年の建立用地確保から、1987年の落慶法要まで、この写真集はカラーをおもに多数の写真で、貴重なドキュメンタリィとなっている。

 1987年、福井テレビジョン放送㈱・刊、163ページ。ビニールカバー。

 一部の建立物は、ぴかぴかだったが、今は古びて、威厳を帯びているだろうか。

 多田清氏の志は是とするし、建立も大事業だった。

 ただし、駐車料・拝観料が高額なためもあってか、参拝客が少なく、今は維持管理に地元が苦労していると聞く。

2009年1月11日 (日)

「北陸の伝承と人間像」

001  「北陸の伝承と人間像」を読みおえる。

 昭和55年、北国出版社・刊。

 執筆者の青山克彌・原田行造・藤島秀隆・藤本徳明は、それぞれ石川県に在る大学の教授・助教授である。

 内容は、「八百比丘尼」など伝説の人物から、「お市の方」など歴史上の人物、それに「泣き一揆」などの事件等、面白い話ばかりである。

 ただ、話の末尾に必ず、現代の課題に結び付けて教訓を述べている点は、頂けない。

 執筆者の意向ではなく、出版社の要請のようだが、伝承と歴史から学ぶ読者は、自発的に学ぶのであって、教訓を強引に結びつける必要はない。

 僕が未知の人物、事件も描かれて、興の深い1冊だった。

2009年1月10日 (土)

古本を少し買った

 1月3日に「BOOK OFF 米松店」にて、今日(1月10日)は「勝木書店ワッセ店」内の「古書センター」にて、古本を少し買ったので、以下に列挙する。

 「BOOK OFF 米松店」にて

  • 大崎善生「孤独か、それに等しいもの」(角川文庫、2006年)
  • 小林康夫/船曳建夫「知の技法」(東京大学出版会、1998年)

 「古書センター」にて

  • マリー・ド・フランス「十二の恋の物語」(詩集、岩波文庫、1988年)
  • 石田衣良「骨音」(文春文庫、2004年)
  • 辻荘一「J・S・バッハ」(岩波新書、1983年)

2009年1月 9日 (金)

山本健吉「俳句鑑賞歳時記」

004  山本健吉「俳句鑑賞歳時記」(角川ソフィア文庫)を読みおえる。

 平成12年・刊、357ページ。

 ゲーム専用に使っている古いパソコンの傍らに置いて、パソコンが立ち上がるまでのわずかな時間に読み継いだので、読了までに長い月日がかかった。

 山本健吉の俳句鑑賞文より選抜して、平成5年に角川書店より発行された「俳句鑑賞歳時記」より、さらに削って同名の文庫本としたものである。

 僕は俳句の知識が少ないし、実作するつもりもない。そのせいか、感銘が薄かった。

 この本には載っていないが、今の僕には、尾崎放哉や種田山頭火の俳句に惹かれる気持ちがある。

2009年1月 8日 (木)

「愛蔵版 日本のやきもの」第2巻

001  「愛蔵版 日本のやきもの」第2巻「越前 丹波 備前」を見おえる。

 昭和52年、講談社・刊。

 わが越前焼は、大甕が多い。水甕として用いたらしい。

 3窯の初期のものは皆、釉薬を使わず(藁灰など自然釉は除く)、文様(たとえば線刻)も少なく、しごく素朴なものである。

 現代ものの写真も少し載っているが、それらの派手な色や形の、何とみすぼらしいことか。

 古代回帰の願望はないけれども、僕は古いものに好みがあるようだ。

 写真は、本体カバーの表である。

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