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2009年5月の25件の記事

2009年5月17日 (日)

CD「布施明 ベスト・セレクション」

002  「Amazon」のショッピング・サイトより、CDを1枚買った。

 「布施明 ベスト・セレクション」12曲入りである。

 「積木の部屋」の哀切、「めぐり逢い紡いで」の妖艶、「落葉が雪に」の孤独、「君は薔薇より美しい」の緊張美、すべて僕に親しいものである。

 懐メロをたくさん流す、地域FMラジオ局があって、よく聞くのだけれど、それで感銘を再びした曲を、CDを買って楽しむ事が最近は多い。

2009年5月16日 (土)

第7回「北陸現代詩人賞」贈賞式

004 003  午後2時より、福井新聞社社屋「プレス21」にて、第7回「北陸現代詩人賞」贈賞式が行われ、僕も参加した。

 左の写真は、詩集「マッチ売りの偽書」で大賞を受賞した中島悦子さんが、選考委員の岡崎純さんより、賞状を受けている場面。

 なお彼女は、同詩集で、第59回H氏賞も受賞した。

 他に大賞1人、奨励賞2人があった。

 右の写真は、選考委員長である現代詩作家・荒川洋治さんの講評の場面。

2009年5月13日 (水)

大松達知「アスタリスク」

005_2  東京都に在住の歌人、大松達知さんが、第3歌集「アスタリスク」を送って下さった。

 大松さんは若く高校生時代に短歌に出会った。

 そして30歳代の若さで、大結社誌「コスモス」の選者となり、総合歌誌、ネットの世界でも活躍している。

 「アスタリスク」を読むと、重い内容が(帯文にもあるように)軽妙に詠まれている。これは彼が生きづらい世の中を生き抜き、大小の危機を明るく乗り越えているからだろうか。

 アメリカ留学や数多い海外旅行の経験から、日本と日本人を客観視する事も力になっているだろう。

 意図はないのだが、歌集の後半から選んで、以下に7首を引く。

満員のスタジアムにてわれは思ふ三万といふ自殺者の数

はたやはた母は老いたるかもしれず母に会ふまへすこしおそろし

豆腐にも貴/俗の違ひありまして上段にあれば小さくて高い

鍋の蓋のやうな沈黙が降りてきてオオマツの乱は鎮圧された(会議)

真うしろを妻が歩むは疲れてます不機嫌ですの合図なり危険

<不知火>の通称デコポン こうやつてみんな子供のままの日本

切れ端でいいのだけれどそれもない栞がないとほとほと困る

 

2009年5月12日 (火)

「伊藤整詩集」

001 「伊藤整詩集」を読みおえる。

 新潮文庫、昭和55年28刷。

 彼の全詩集が「伊藤整全集」第1巻に収められているが、その本は本の山の下積みになっていて取り出しにくいので、今回は新潮文庫で読んだ。

 北海道の村で生まれ育ち、都会に出て学ぶ青年の、故郷に(家族に、風土に)寄せる思いが、表面的には素朴に歌われている。

 その素朴さは、作品の語りかける口調にも現れる。語りかけの相手は、作者自身、登場人物、読者だったりする。

 彼の小説、評論はほとんど読んでいないのだが、若い日に読んだ長編小説 、「氾濫」の神経質な暗い描写が印象に残っている。

2009年5月11日 (月)

CD「Golden Best ZARD」

Golden_best_zard_004 久しぶりに「BOOK OFF二宮店」へ行く。

 良い本がなかったので、CDを買った。

 「Golden Best  ZARD」2枚組である。

 ZARDはロックユニットとして活躍したが、ボーカルの坂井泉水さんが病気療養中、悲劇的な亡くなり方をして、一般に知られた。

 CD2枚、全27曲を聴く。

 亡くなった方にはすまないかも知れないが、ZARDの楽曲から、僕はつよい励ましを受けた。

2009年5月10日 (日)

シュニッツラー「輪舞」

002 シュニッツラーの戯曲「輪舞」を読みおえる。

 岩波文庫、1998年・8刷。

 この戯曲は、高校生時代から、書店で立ち読みをしたり(他の文庫で)、1度は通して読みたいと思っていた

 内容は、10人の男女が順繰りに情事を持って、最後の伯爵が最初の娼婦と関わりをもって情事の輪舞(ロンド)が完成するというストーリーである。

 この戯曲の良さは、単純な形式美と、ゆきずりの恋にも真実はあるという点を衝いている事だろう。

 シュニッツラーは、1862年~1931年、ウィーンで生没した作家である。

2009年5月 9日 (土)

「佐佐木幸綱の世界15 歌集篇」

004_3  「佐佐木幸綱の世界15 歌集篇 呑牛 逆旅」を読みおえる。

 1999年、河出書房新社・刊。

 この本には、歌集「呑牛」「逆旅(げきりょ)」2冊と、エッセイ、鼎談記録などが収められている。

 歌集「呑牛」は、1997年1月1日から12月31日まで毎日、とぎれず日記を添えた歌を、歌誌「歌壇」に連載し、のちに纏めた歌集である。

 どのような出来事があった日に、どのような短歌が詠まれるかわかって、興味深い。

 「逆旅」は、歌集未刊の第11歌集である。日常が詠まれて、特殊な作品はない。

 これで「佐佐木幸綱の世界」全16巻のうち、歌集篇・全4冊を読みおえた。

 やはり印象的な作品は、初期の相聞歌である。「男歌」と呼ばれる勇みには惹かれない。

2009年5月 8日 (金)

「奥村晃作短歌ワールド」

 「コスモス」の先輩歌人、奥村晃作氏のホームページ、「奥村晃作短歌ワールド」が閉鎖された。

 先日のメールでは、「パソコンの不調により、ホームページの維持が困難になった」との事だった。

 奥村晃作氏をはじめ「コスモス」の先輩諸氏のホームページ、ブログに憧れて、僕もブログ「サスケの本棚」を開設し、拙いながら続けてきた。

 心身ともにお若い奥村晃作氏だから、近いうちに新しいホームページを立ち上げられると、期待している。

2009年5月 7日 (木)

「棧橋」№98

002  季刊同人歌誌「棧橋」の№98を読みおえる。

 散文では、飛ばした篇もある。

 皆さんの優れた作品の中で、大松達知さんの「ミッドナイト」12首に注目した。

 ユーモアとペーソスを籠めて、俗におちない歌境は、高等なものである。

 「真つ当な日本人たるつまらなさ」という句が出てくるが、大松さんは、かなりな国際人であろう。

 「ムゴビュー性」の句は、たいていの人はわかるだろうが、念のために書くと、「無誤謬性」である。

 「共産党の無誤謬性」などと使った。

 小島ゆかりさんのエッセイを、毎号、楽しみにしている。

2009年5月 6日 (水)

「現代詩大事典」

003  「アマゾン」のマーケットプレイスの「ありがたや」より、「現代詩大事典」を購入した。

 2008年、三省堂・刊。

 監修者は、安藤元雄、大岡信、中村稔。

 この本が店頭に出たとき、欲しかったが、手に入ることは無いだろうな、と思っていた。

 今度の給付金をさっそく遣うかたちで、この本を購入した。

 不満な点もあるが、致し方ない。

思潮社の「現代詩年鑑」で、現在の詩の状況を知り、併せてこの本で詩の歴史を知ると、詩を書く者の為になるだろう。

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