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2009年7月の30件の記事

2009年7月31日 (金)

「関根弘詩集」

001  「日本の古本屋」を通して、山形県の古書店「紅花書房」に注文していた、「関根弘詩集」が届く。

 1968年、思潮社・刊。

 この詩集には、関根弘の「絵の宿題」から「約束したひと」に至る4詩集と、敗戦前の4編を含む未刊詩篇が収められている。

 戦後詩には、田村隆一・鮎川信夫ら実存派(僕が勝手に思っている)の「荒地」グループと、関根弘ら左翼系の「列島」があり、のちに谷川俊太郎・吉野弘ら小市民的な「櫂」グループが現れた。

 僕は左翼系の詩を好まなかったけれど、中では関根弘(1920~1994)はレトリックに気を遣っていて、1度は作品を読んでみたいと思っていた。

 

2009年7月30日 (木)

歌誌「棧橋」№99

001  季刊同人歌誌「棧橋」№99を読みおえる。

 2009年7月・刊。

 巻頭は、風間博夫さんの96首詠「春紫苑」である。

 食べ物、テレビの買い替え、ご父君の死など、幾つかの小連作を途切れなく詠んで、大作を成している。

 綻びもなく、歌を詠む力量を示している。

 最近、短歌に対して、僕はある思い入れを持つようになったが、それはここでは述べず、作品で実践しようと思う。

 歌を詠むほどの人ならば、普通のことなのだが。僕は短歌に、特殊な惹かれかたをして来たから。

2009年7月29日 (水)

ムクゲ2種②

002 004 庭で、7月17日と19日にこのブログで紹介した3種の外に、2種のムクゲが咲いた。

 1つは、ピンクの花笠咲きである。

 この花の親株は裂けて倒れたので、処分してあり、根から新しい幹が立ったのだろうか。

 この株は絶えたと思っていたので、またこの花に会えて嬉しい。

 一重の純白の花は清楚で、か弱げである。

2009年7月28日 (火)

アメリカフヨウ2種

001 003  この夏も庭で、2種のアメリカフヨウが咲いた。

 赤花と白花である。

 これまで、アメリカフヨウは大輪だけど芸がない、と書いてきた。

 しかし大輪で、丈夫で毎年花を咲かせることも、芸のうちだろうか。「長生きも芸のうち」と言われるように。

 庭から失せた、濃赤とピンクの株を、惜しむ気持ちも薄れた。

 たとえその苗を買って来ても、今の庭には植える余地がない。

2009年7月27日 (月)

2冊が届く

001  「Amazon」のマーケットプレイス「西陣メトロブックス」と、「Amazon」より、文庫本が1冊ずつ届いたので、紹介する。

 「メトロブックス」より、東京するめクラブ「地球のはぐれ方」(2008年、文春文庫)。

 東京するめクラブこと、作家・村上春樹、スタイリスト・吉本由美、編集者・都築響一、の3人ユニットが、名古屋、熱海、ハワイなど各地を訪れて、エッセイ、鼎談を成したもの。

 「Amazon」より、ティム・オブライエンの小説「世界のすべての七月」(村上春樹・訳、2009年、文春文庫)。

 僕の好きな作家、ティム・オブライエンと村上春樹のコラボであれば、買わない手はない。「Amazon」の「おすすめの本」に、負けてしまった。

2009年7月26日 (日)

「歌壇」2009-8月号

002  綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2009-8月号を、読みおえる。

 今号の特集は、「生き物の歌-秀歌を通して生態系を見る」である。

 大松達知さん選の「虫の歌二十五首選」を初めとして、興深い企画だった。

 僕は田舎に住んでいるので、動植物の生き物は身の回りに多いが、そんなに歌に出来ないでいる。今年も、蛍、お歯黒トンボなどを見かけたのに、歌にしたいなと思いながら、歌はできなかった。

 桑原正紀さんの巻頭作品二十首「花と妻」は、情と生理の動きが生なましい、という印象を受けた。

2009年7月25日 (土)

4冊を買う

 久しぶりに「BOOK OFF 米松店」へ行き、4冊を買ったので、以下に列挙して紹介する。

  • 石田衣良「娼年」(集英社文庫、2004年)
  • 同「エンジェル」(同、2003年)
  • 「鷗外選集」第十巻「詩歌」(岩波書店、1979年)
  • 「同」第二十一巻「日記」(同、1980年)

 石田衣良は、気になる作家である。文庫本を何冊か持っているが、まだ1冊も読んでいない。

 「鷗外選集」は、文庫本の揃いで持っているけれど、今は取り出せない所にある。

 この「詩歌」には、「我百首」や「奈良五十首」も載っている。「日記」には、「小倉日記」など、重要な日記、4編が収められる。

2009年7月24日 (金)

「コスモス」2009-8月号

 歌誌「コスモス」2009-8月号を読みおえる。

 初めから「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地」など。

 付箋を貼った作品は、次の1首である。

道造が歌いしごとくそよ風が頬を撫でゆく高原の湖

     31ページ下段、MSさんの作品

 「道造」とは、戦前の詩人、立原道造のことである。彼は、風と小川と花と、幼い恋を唄って、飽きなかった。肺結核で夭逝した。

 僕は、彼の6巻本の全集を買って、読み通した事がある。

 彼のファンは多いらしく、角川書店より先だって、5巻本かの全集が、新しく発売された。

 立原道造の話ばかりになってしまった。

2009年7月23日 (木)

「一篇の詩より」

003  鯖江市・在住の詩人・TAさんから、冊子「一篇の詩より」が送られてきた。

 鯖江詩の会・編・発行、2009年8月1日付け。

 「鯖江詩の会」は、同人詩誌「青魚」の発行母体であり、僕も「青魚」の同人である。

 この「一篇の詩より」には、県内の文学者44人が、自分の好きな詩を1篇挙げて、寄せる思いを述べている。多くは、詩誌「青魚」にリレー連載されたものである。

 僕も1文を書くように誘われたのだが、TAさんと「青魚」への感謝の思いは別として、文章は寄せなかった。

 1篇の詩に寄せて自分の詩観を述べるのは気恥ずかしいし、仲好しサークル的になるのも嫌だった。

 もっとも、冊子化の発案者、TAさんの発想はもっと、別な所からだったらしい。

 それに造本も立派な1冊である。

2009年7月22日 (水)

「ハンディ図鑑 日本の野鳥」

004  「勝木書店ワッセ店」にて、頂いた商品券を使って、「山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥」を買った。

 山と渓谷社、2008年2版7刷。

 僕はこれまで、「家の光協会」の「ポケット 野鳥(1994年・刊)」を持っていたけれど、野鳥170種類と少なく、判型も小さかった。

 今度の「山と渓谷社」版では、479種類と多く、版型が大きいので写真も多くて、野鳥の生態の一部が窺える。

 これで、頂いた2万円ぶんの商品券をすべて、本代に使い果たした。

 ここしばらく僕は、本大尽の気分だった。

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