蔵書より、安永蕗子「短歌添削十二章」を読みおえる。
1988年、東京美術・刊。
添削の仕方を教えるというより、素人の短歌を添削してみせて、各人が自作を推敲するための、ヒントを示しているのだろう。
理路の通った、抑えめの表現を、勧めている。
ただし古風なのではなく、塚本邦雄や俵万智の短歌も、例歌に引いている。
僕はこの本に、多くの示唆を得た。詩も書いているので、短歌の表現が跳ねやすく、抑えて書くことや、情を述べるにも抑えること、また支部のU支部長にも教わることだが、表現に惹かれて理路の通らない作を創らないこと、など。
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