吉岡禅寺洞「銀漢」
角川書店「増補 現代俳句大系」第1巻(昭和56年・刊)より、7番めの吉岡禅寺洞・句集「銀漢」を読みおえる。
原著は、昭和7年、天の川発行所・刊。
彼の許には、後年に活躍した多くの俳人が集まった。
しかし僕は、この句集の句風を好まない。文人趣味というのか、情緒的・微温的である。
俳句には芭蕉以来、1種の鋭さの流れがあると思う。
以下に、僕がよくないと思う例を、2句引く。
藪椿しづかに芯のともりゐる
黴の香のそこはかとなくある日かな
角川書店「増補 現代俳句大系」第1巻(昭和56年・刊)より、7番めの吉岡禅寺洞・句集「銀漢」を読みおえる。
原著は、昭和7年、天の川発行所・刊。
彼の許には、後年に活躍した多くの俳人が集まった。
しかし僕は、この句集の句風を好まない。文人趣味というのか、情緒的・微温的である。
俳句には芭蕉以来、1種の鋭さの流れがあると思う。
以下に、僕がよくないと思う例を、2句引く。
藪椿しづかに芯のともりゐる
黴の香のそこはかとなくある日かな
前の土曜日にこの店に来て(その時には何も買わなかった)、目をつけていたDVD BOXを買う。
「ユネスコ世界遺産」10巻セットである。
世界遺産が話題になってから、本かDVDのセットがほしいと思っていた。
ネットの古本屋には、世界遺産の写真集(?)が出ているが、高価で買えなかった。
このDVD BOXも安くはなかったが、チャンスと思って買ってしまった。
これからは、大部・高価な本やDVDの購入は、もう止めにしようと思う。どうしてもほしい本などは、すでに手許にある。
動画、静止画、ナレーション付きで55分、楽しんだ。
古代エジプト文明、インダス文明、ヒッタイト文明、ペルシャ文明、古代ギリシャ文明に就いて、僕の知らなかった事柄や映像が多く、関心を満たした。
これからも時間のある時に、1巻ずつ観ていこうと思う。
結社歌誌「コスモス」2010-5月号を読みおえる。
初めより「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地」など。
「コスモス」の歌のレベルが上がっているのだろうか。
掲載歌数や昇級で競争があり、会員は努力するし、その努力に報いる制度も、結社には色いろとある。
また新人の若い歌にも、煽られ気味に刺激を受ける。
久しぶりに「BOOK OFF 米松店」へ行き、古本を7冊買った。
「KaBos ワッセ店」にて、雑誌を2種、買った。
今日4月24日(土曜日)の正午より、F市内の某カルチュアセンターの1室で、「詩の研究会」4月例会が持たれた。
メンバーは同人詩誌「群青」の同人である僕、こぐま星座さん、AUさん、KMさん(イニシャル表記の2人は女性)の4名である。
今回は、最近にAUさんが第2詩集を出版しているので、お祝いかたがた小さな批評会として、研究会が持たれた。
こぐま星座さんが取り寄せた弁当やコーヒーで、まずは食事。
批評会ではAUさんが、今度の詩集のテーマに、現代人の生命力(現代日本詩)の衰弱と再生を描いたと述べた。
こぐま星座さんは、福井にこれまでなかった発想の作品群だと称揚した。
KMさんより、難解な作品があり、作者の説明がないとわかりにくい点があることを作者はどう思うかと、質問があった。
また気に入りの作品を上げ、一般的な感想も述べ合った。
午後3時、次回の日程を決めて散会した。
角川書店「増補 現代俳句大系」第1巻(昭和56年・刊)より、第6番めの、山口誓子・第1句集「凍港」を読みおえる。
原著は、昭和7年、素人社・刊。
句界の彼の評価は高く、その「序」で師・高浜虚子は、「所謂辺境に鉾を進むる概がある」「長く征虜大将軍たらんとするもの」と、称揚した。
昭和10年、「ホトトギス」を辞し、水原秋桜子の「馬酔木」に加盟した。
以下に5句を引く。
雪挿しに長路のスキー休めあり
匙なめて童たのしも夏氷
廻廊を鹿の子が駆くる伽藍かな
かげろひて港は夏をおもはしむ
曾て世の男女(なんにょ)の情や近松忌
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