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2010年5月の28件の記事

2010年5月31日 (月)

DVD「教会建築」

Dvd_003  DVDセット「ユネスコ 世界遺産」より、第7巻「教会建築」を観おえる。

 少し長くなるが、以下に5編の題名を引く。

 フランス「シャルトル大聖堂」、ギリシャ「テッサロニーキの初期キリスト教とビザンチン様式の建造物群」、トルコ「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」、ウクライナ「キエフ:聖ソフィア大聖堂と関連する修道院建築物、キエフ-ペチェールスカヤ大修道院」、フランス「モン・サン・ミシェルとその湾」。

 信仰に否定的な者が観ると、壮麗な大聖堂にも、政治権力や宗教権力の強大さを思い、荒れ地の岩窟群での苦しい修行も、無意味に思えてくる。

2010年5月30日 (日)

三日間一括

 28日金曜日の夕方より、パソコンのネットがつながらなかった。

 今日の日曜日の午前に、電器修繕専門店の人に自宅まで来てもらって、ようやく回復した。

 ここ3日間のおもな事を、以下に列挙する。

  • 「バッハ大全集」のCDより、「Ⅱ-22」を聴く。
  • 「コスモス」2010-6月号の、いつもの所を読みおえる。
  • DVD「ユネスコ世界遺産」より、第6巻「イスラム」を観おえる。
  • 「日経PC21」7月号を読みおえる。
  • 「BOOK OFF 米松店」にて、真継伸彦「鮫」(河出文庫)、江國香織「ぬるい眠り」(新潮文庫)を買う。

2010年5月27日 (木)

「国立中央博物館 日本語版」

001  図録「国立中央博物館 日本語版」を見おえる。

 韓国の国立中央博物館のガイド・ブックである。

 通川文化社、1995年・重版。

 僕は朝鮮の古代文化にうとくて、中国のそれほどにも知らないのではないだろうか。もっとも中国の古代文化に詳しいわけではない。

 この図録では、多数のカラー写真を、解説文がつないでいるのだけれど、今回は文章を読まなくて、写真とその標題だけを見ていった。

 今度、時間に余裕のある時、解説文を含めて、ゆっくり本書を辿りたい。

 黒曜石製の石器なども、もっと大きな写真でたくさん見たいけれども、高麗磁器の青磁、朝鮮白磁の美しさに心打たれる。

2010年5月25日 (火)

富安風生「草の花」

 角川書店「増補 現代俳句大系」(全15巻)の第1巻(昭和56年・刊)より、9番めの句集、富安風生「草の花」を読みおえる。

 原著は、昭和8年、龍星閣・刊。

 当時の俳壇は、新しさを求める俳風が強かったが、彼は「ホトトギス」に拠って、中道を進んだとされる。

 女性になり代わって吟じた句が散見される。当時の社会情勢に関わるのだろうが、どう評価すべきか、わからない。

 言葉や情緒にやや流された(流して吟じた)句がある。

 以下に5句を引く。

日向ぼこ笑ひくづれて散りにけり

夕空のなごみわたれる案山子かな

羽子板や母が贔屓の歌右衛門

麦稈の山の上とぶ蛍かな

走り出て紫蘇一二枚欠きにけり

2010年5月24日 (月)

小山富紀子「紅さし指」

002  京都府に在住の歌人・小山富紀子さん(「コスモス」選者、「棧橋」同人)が、歌集「紅さし指」を送って下さった。

 「祇園春宵」に次ぐ、彼女の第2歌集。

 2010年5月、柊書房・刊。

 京言葉を用いた作品には、京の人情を、京都を描いた作品には、古都の風情を感じる。

 京都に詳しくない僕には、異国情緒めくとまで感じられる。

 京都に生まれ育った彼女には、日常のことなのだろうけれども。

 「コスモス」2010-6月号に、久保田智栄子さんの懇切丁寧な評が載っている。

 以下に、7首を引く。

ホケキョ(あら)、ホテチョ(うふふふ)ホーホケキョうぐひす鳴けり(お気張りやっしゃ)

せりなづなごぎやうはこべら君すでに仏の座なりさびしみて摘む

雪降れるまへのしづけさ雪降りしのちのしづけさ聞きわけてひとり

なんもかもどうでもええわとなるやうな暑き日続く京都盆地に

花びらが舞ひ込むやうに一力ののれんをくぐる芸妓、舞妓ら

神と祖迎ふるための門松を値切りて買はむこれも吉例

銚子持つ手つきなかなか乙にして三人官女はいけるくちらし

2010年5月23日 (日)

DVD「仏教遺跡・建造物」

Dvd_002  DVDセット「ユネスコ世界遺産」より、5巻めの「仏教遺跡・建造物」を観おえる。

 インド「アジャンタ石窟群」、インドネシア「ボロブドゥル寺院遺跡群」、カンボジア「アンコール」、中国「莫高窟」、日本「古都京都の文化財」の5編で、動画部分で55分。

 「ボロブドゥル寺院遺跡群」や「アンコール」の遺跡は、庶民の宗教心というより、時の王の強大な権力を表わしている。

 宗教の名の下に狩り出された、大衆の労力を思う。

 それと思われるのは、大きな繁栄を誇った文明も、滅びる事がある、ということである。

 さきの2つの遺跡も放棄されて幾世紀、偶然に発見されるまで、人々から忘れられていた。

 戦後に繁栄を続けてきた日本も、危ないものである。

2010年5月22日 (土)

「詩の研究会」5月例会

001  土曜日の今日、正午よりF市内の某カルチュアセンターの1室で、「詩の研究会」5月例会が持たれた。

 メンバーは、詩誌「群青」の同人4名(僕を含め)。

 テキストは、こぐま星座さんが用意してきた、「哲学」と題する要旨4ページと、「主要哲学者の簡略関係図」と題するコピー2ページ。

 こぐま星座さんの弁によると、詩作にも哲学の理解は必要だし、他グループと論争になった(?)時、理論武装というのではないけれど(ここはサスケの弁)、理論的考え方が必要になる、という。

 こぐま星座さんのレクチュアは、「哲学とはどういう学か」から始まって、世界最初の哲学者・タレスより、構造主義に至るまでの、おもな哲学者とその内容について簡略に述べるものだった。

 質問や補論や、茶々(これは僕)が入って、熱心に楽しく学んだ。

 午後3時に散会した。

2010年5月21日 (金)

同人詩誌「アリゼ」第136号

001  兵庫県に在住の詩人、S陽子さんが、同人詩誌「アリゼ」第136号を送って下さった。

 2010年4月、アリゼの会・発行。

 「アリゼ」は、兵庫県在住の詩人をおもな同人として、長崎県、大阪府、和歌山県その他に在住の同人を含む。

 作風は穏やかなものが多いようだが、水面下は不安定というところか。

 慣用句を多用した作品があって、詩としては避けたい。

 R一さんの、「昆虫記-繭」という作品に惹かれる。

 暗喩に暗喩を重ねるのは、詩の一手法だけれども、つよく迫ってくる力がある。

 8編のエッセイにも、しみじみとする。

2010年5月20日 (木)

田久保英夫「水中花」

001  田久保英夫の短編小説集「水中花」を読みおえる。

 集英社文庫、昭和55年2刷。

 この文庫本には、「水中花」「犬の関係」「冬の陰画」「蝕の光景」の、4つの短編小説を収める。

 巻頭の「水中花」は、兵士経験(それも敗兵である)のある兄と、戦後派の「私」との軋轢を振り返りながら、死の床の兄を看取る物語である。

 大人になった兄弟には、幼年時の親しみが引っ込み、世間的な競争があるだろう。

 しかも経験的に世代差があれば、なおさらのこと。

 「蝕の光景」は、敗戦後に戦時教育の責任をとって学園長を辞任した父、学園民主化運動のなかで学園長を辞任した母、性的にはだらしないが企業内で有能な弟、性的な機会で自制する兄(主人公)の、一見上流な家族の、危ういバランスを描いている。

 田久保英夫の小説は、古本界にあるけれど、文庫化されたものが少なくて困る。

2010年5月19日 (水)

金原ひとみ「蛇にピアス」他

 「BOOK OFF 米松店」へ行き、文庫本3冊(小説)と、新書1冊(講演集)を買ったので、以下に列挙する。

  • 金原ひとみ「蛇にピアス」集英社文庫、2006年
  • 同「アッシュベイビー」同、2007年
  • 赤坂真理「蝶の皮膚の下」河出文芸文庫、2000年2刷
  • 大江健三郎「あいまいな日本の私」岩波新書、1995年5刷

 「アッシュベイビー」は、金原ひとみが「蛇にピアス」で第130回芥川賞を受賞したあとの、第1作。

 「蝶の皮膚の下」は、河出文芸文庫の目録を見るたび、惹かれた作品。

 新書は、大江健三郎がノーベル文学賞を受賞した前後の、9講演を集めた本である。

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