« 2010年4月 | メイン | 2010年6月 »

2010年5月の28件の記事

2010年5月18日 (火)

同人詩誌「青魚」№72

No72_002  福井県鯖江市に在住の詩人をおもな同人とする詩誌、「青魚」のNo.72が出来上がってきた。

 僕は4編のソネット、「ウィンク」、「仲間の死」(Mひひなさんの死を悼んだ作品)、「助け」、「同伴」を、2段組2ページに載せてもらった。

 特筆すべきは、T幸男さんの「里の時雨」ほか29編と、S誓道さんの「ボクは共命鳥の片方の頭・ほか」だろう。

 T幸男さんの作品は、ペン書き原稿を縮尺印刷して、長短30編の詩である。

 以前のような、世を憤るというか、警世の句は少なくなり、少年時や若年時を懐かしむ作品が多くなったようだ。

 S誓道さんの作品は、9編の詩に、「断簡集(九)」と題する箴言集が2段組80ページ続く。

 熱心な信仰告白の詩として、現代に珍しいだろう。

 

2010年5月17日 (月)

吉田美奈子「草深野」

004  愛知県に在住の歌人・吉田美奈子さん(「コスモス」「棧橋」所属)が、第2歌集「草深野」を送って下さった。

 2010年5月、柊書房・刊。

 高野公彦氏の選による、406首を収める。

 介護施設でのケアマネージャーとしての責任重い仕事、ご夫君の単身赴任だけでも、重い事柄である。

 さらに自身の乳癌手術と闘病生活、仕事への復帰がある。

 そしてご父君の逝去、ご義父君の入院という、自身の加齢によって避けがたい事態が起きる。

 それらの真実を、あるいは露わに、あるいは芸術性高く、詠いあげている。

 以下に8首を引く。

ストーブに膝の木屑を焼(く)べながら木地師ゆつくり樹の質(たち)語る

梅雨ふかき午後の病室かみあはぬまま老いどちの会話はてなし

尾羽の形(なり)まるきが鷹と指せるひと来世にもまたわれを娶れよ

窓近く富士山見えて物言ひのやさしくなりぬ赴任地の夫

点滴に百日(ももか)をしのぎきたる人今ましづかにまなこを閉ぢぬ

全きは今日かぎりにて素裸を夫に撮らせつ手術の前夜

拾ひゆく白骨太し兵の日を一生言ふなく終りたる父

病室に桜活くれば失語症の人の口ふと動きぬ サ・ク・ラ

2010年5月16日 (日)

DVD「マヤ文明・インカ文明」

Dvd_004  DVDセット「ユネスコ 世界遺産」(全10巻)より、第4巻「マヤ文明・インカ文明」を観る。

 カラー、54分。

 中南米の古代文明について、僕はあまり知識がなく、今のところそれほど関心がない。

 日本人と同じモンゴロイド系の人種が創った文明ながら、今につながるところが少ない。

 強力な王権による石の遺跡は残ったけれど、庶民の生活は見えてこない。

 インカ帝国の滅亡にかかわる本を、岩波文庫で数冊持っているけれど、どれもまだ読み始められない。

2010年5月15日 (土)

第8回「北陸現代詩人賞」贈賞式

007 004  今日土曜日の午後1時半より、「福井新聞社」の「風の森ホール」にて、第8回「北陸現代詩人賞」贈賞式が催された。

 賞は、昨年1年間に、福井、石川、富山の3県の詩人が上梓した詩集のうち、応募されたものから、大賞と奨励賞を選ぶものである。

 今年の大賞は、詩集「山姥考」にて、今村秀子さんが受賞した(左の写真)。

 奨励賞は、森文子「ぼてさんのカニ」と、神内八重「柘榴の記憶」。

 選考委員長である荒川洋治さん(現代詩作家)の選考講評(右の写真)や、受賞者の謝辞などが述べられた。

 贈賞式のあと、同ホールにて、ノンアルコールのパーティが持たれた。

2010年5月14日 (金)

ミニバラ5輪

003  去年の今ごろに買ったミニバラが、今年も5輪の花を咲かせた。

 台所のガスコンロにやや近い窓辺で越冬し、葉も落ちなかったと記憶している。

 開花に栄養を取られるためか、1部の葉が枯れかかっている。

 まだ開いていない莟が1つある。去年の例では、秋遅くまで咲き続けるようだ。

 大輪系のバラは接木(芽接ぎ)で増やすけれども、ミニバラは挿し木で増やせるようで、安価なのはそれも1因だろう。

2010年5月13日 (木)

「ハイネ散文作品集」第6巻

003  このブログの、今年3月6日の記事に、『「ハイネ散文作品集」5冊揃』と題して、5冊の購入を報告した。

 同記事に、5月6日、コメントがあり、作品集の責任編集者である木庭宏氏より、「作品集は全6巻である」とのご教示をいただいた。

 さっそく出版元の「松籟社」のホームページより、「ハイネ散文作品集」第6巻を注文したところ、昨日に届いた。

 料金後払いだった。

 内容は、「フランスの芸術事情」と題して、青柳いづみこさんのエッセイの他、ハイネの「フランスの画家たち」と「フランスの舞台芸術について」が載っている。

 総目次等を含め全229ページに、第6巻人名索引を付す。

2010年5月12日 (水)

飛鳥田孋無公「湖におどろく」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第1巻(昭和56年・刊)より、8番めの句集、飛鳥田孋無公(あすかた・れいむこう)第1句集「湖におどろく」を読みおえる。

 彼は1896年生れ、1933年に37歳で亡くなっている。この句集の完成を見ないで。

 臼田亜浪の序、自序、年譜、大野林火の後記を備えた、彼の唯一の句集である。

 生涯に唯一の句集を出して早世し、後年にその評価が高まるのも、俳人の没後の悲しい幸せではないだろうか。

 以下に6句を引く。

秋の朝日指頭に炎えてあたたかき

わが癖のうつつはけふも雪をかぐ

クローバや雨の焚火が雨焼いて

月さすや萍の咲きをはる花

大つごもり村は皆寝て星ばかり

蛍ゆく浜の焚火をよそにして

2010年5月11日 (火)

「Sweet 19 Blues」

Sweet_19_blues_002  安室奈美恵のCDアルバム「Sweet 19 Blues」を聴く。

 1996年、エイベックス・トラック、小室哲也プロデュース。

 これまでシングルCDなどで聴いたことのある曲以外は、なじめない。

 写真は、外箱の表である。

 沖縄の、歌とダンスが上手な少女が、歌謡界のサクセス・ストーリーを駆け上がる途中である。

 彼女の曲が売れ出す前のものを含めて、シングルCDを9枚、保持している。

 「BOOK OFF」で1枚10円で売られた頃、購入したものか。稀に聴いている。

 もっとも僕は、彼女の熱いファンというわけではない。

2010年5月10日 (月)

庭のツツジ

002 004  庭のツツジが花季である。

 左の写真は手前より、白、赤、ピンクの花の大株である。

 この3株が花咲くと、ホッとする。

 右の写真は、ピンクの花の株より、増やした株の花である。

 増やした株はこの他に、赤花の株、白と赤の株を寄せ植えしたもの、赤と白とピンクの株を寄せ植えしたもの、が庭にある。

 今春は、大きな花がたくさん咲く。何の条件が良かったのか。

 増やし方は、枝伏せというのか(この語は、僕の電子辞書の広辞苑にも、園芸用語辞典にも載っていないが)、下枝の途中を地中に埋めて発根させ、元がわで切って独立させるものである。確実性が高く、大苗が取れるが、挿し木のように大量の苗は取れない。

2010年5月 9日 (日)

支部5月歌会

002  今日、日曜日の午後1時より、福井市内のK会館の1室で、「コスモス短歌会福井支部」の5月歌会が開かれた。

 参加者は、U支部長を含め10名。

 僕は、昨年の10月以来、7ヶ月ぶりの出席である。

 IHさんが用意してきた、出詠歌1覧をもとに、支部長の司会で、1首ずつ、2、3名に批評を聞いていく。

 そのあとに支部長が、講評と添削例を示す。

 僕の1首も、会員と支部長に、数ヶ所を直されたが、納得のいくものだった。これまで如何に独善的だったか、わかる。

 歌会は3時過ぎに終わって、皆さんが雑談中を、僕は失礼して帰途についた。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート