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2010年6月10日 (木)

芝不器男「不器男句集」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第1巻(昭和56年・刊)より、11番めの芝不器男(本名)「不器男句集」を読みおえる。

 著者は昭和5年、28歳で亡くなった。

 句集は昭和9年、友人だった横山白虹の編集、吉岡禅寺堂の選で、発行された。

 本人が意図した文学的「転向」のあとの作を、選者は褒めているけれど、僕は佳しとしない。末尾の「ストーブや黒奴給仕の銭ボタン」など、厭である。

 以下に5句を引く。

谷水を撒きてしづむるどんどかな

下萌のいたくふまれて御開帳

針山も紅絹うつろへる供養かな

蓬生に土けぶりたつ夕立かな

栗山の空谷ふかきところかな

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