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書店「KaBoS ワッセ店」で、3冊の本を買った。
1と2は、パソコンを新しく買ったからである。
1月12日に、元のパソコンが立ち上がらなくなり、修繕屋さんにはリカバリーを勧められたが、結局、新しいパソコンを買い、プリンタも新しくした。
ウィンドウズ7や、ワード2010に慣れなくて、わからない事が多い。
3は、問題の科学的な解決が、好きだからである。「フェルマーの最終定理」の証明や、「ポアンカレ予想」を証明した、数学者の物語を、僕は読んでいる。
講談社文芸文庫、2009年9刷。
かつて楽天のポイントがまとまって付与された時、哲学書(文庫本)とともに、買った彼の小説の1冊と記憶している。
この1冊のテーマは、「現代の狂気」と言うべきか。
最初の「先導獣の話」は、大都市の出勤ラッシュが整然としている異常さを描く。
「夜はいま」では、精神病院に入院している男性が、主人公である。発症の因は語られなく、院内での様子が描かれる。主人公は退院するのだが、末尾ではまた入院中である。
「秋の日」では、結婚6年めで30歳近い男性が、別の女性に養われる(ほとんど外出もせず)ようになり、20年を経る。その女性の死によって、主人公は社会復帰を果たす。
第64回芥川賞を受けた「杳子」が、神経症気味の女子大生との出会いを描いた小説だった。古井由吉の文学のテーマに、「現代の狂気」があるのだろう。
京都府に在住の歌人、木畑紀子さん(「コスモス」選者、「棧橋」同人)が、歌人論集「曙光の歌びと―「桑原正紀」を読む」を、送って下さった。
短歌研究社、平成23年1月・刊。
全体は2部に別れ、第1部総論では4つの歌人論、第2部では「100首鑑賞ノート」として、桑原正紀のこれまでの7冊の歌集より100首を取り上げて鑑賞している。
木畑さんが、桑原正紀の短歌の何に惹かれて、1冊の歌人論を上梓するまでに至ったのだろう、と僕は思う。
同年生まれ、同じ短歌グループ(「コスモス」「棧橋」)に属する、という関係だけではない。
僕は桑原正紀の初めの4歌集を読んでいないが、その初め頃の苦しげな歌(生の反映)から、「簡浄の生」に至る救いへの憧憬(あるいは同感)と、「妻へ。千年待たむ」「天意」における無償の愛への敬意なのか。
大先輩の2歌人について、細かい事を書ける僕ではないのだが。
去る12月10日のブログで、購入を報告した中古CD4枚のうち最後の、B'zのアルバム「RUN」を聴く。
1992年、ビクター、全10曲。
僕はこれまで、彼らのシングルCDを4枚、持っていただけだ。
彼らのデビュー曲、「Love Phantom」は衝撃的だった。男の僕が「おい、おい、そこまで歌っていいのかよ」という感じだった。
このアルバムでも、歌詞は男の本音に近い。
「Out Of Control」他のアナーキーな曲のほかでは、曲調は新奇なものではない。
タイトル曲「RUN」の「死ぬならひとりだ 生きるなら ひとりじゃない」、「NATIVE DANCE」の「お互いの裸の声だけが 導いてくれる」などの歌詞に、心うたれる。
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