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2011年3月の26件の記事

2011年3月20日 (日)

3冊を買う

 昨日の午前、書店「KaBoS ワッセ店」へ行き、3冊の本を買った。

 以下に列挙する。

  1. 歌誌「歌壇」4月号。
  2. 「パソコンで困ったときに開く本」。
  3. 岩波文庫「リグ・ヴェーダ讃歌」。

 1は、僕が唯一購読している総合歌誌(本阿弥書店)である。

 2は、あいかわらずのパソコン本である。あとで気づいたが、Office2010の本なので、ウィンドウズ7やインターネットへの処方は書いてない。

 3は、店内の「古書センター」で買ったもの。あらましを翻訳により紹介する、と前書にある通り、原本は厖大な文献らしい。カバー無し。

2011年3月19日 (土)

「ゾウの時間ネズミの時間」

Cimg4760  今、新書がブームだそうだ。

 文章で読んだ事がある。

 また僕のよく行く書店、「KaBoS ワッセ店」では新書コーナーが店舗の中央に移り、品揃えも格段に多くなって、新書のブームを実感した。

 最近は学問が細分化して深くなっている。

 新書が啓蒙的に、学問の1分野を、ある程度わかりやすく、ある程度の深さで解説してくれると、世の中の先端がわかったような気になる。

 この本は、「ゾウもネズミも、1生のあいだに打つ鼓動数は同じである」というテーゼによって、有名になった。

 本川達雄・著、中公新書、1996年・42版。

 副題に「サイズの生物学」とあるように、動物の体積に対する、エネルギー消費量、食事量、生息密度、筋肉・骨の量などの関係を、数学をも用いて明らかにする。

 また棘皮動物の「キャッチ結合組織」についても、詳しく解説している。

 今度の地震の被災に対して職場でも、労組の募金、各個人の義捐など、動きが広まっている。

2011年3月16日 (水)

「詩の研究会」3月例会

Cimg4741  先日、F市内の某カルチュアセンターの1室で、「詩の研究会」3月例会が持たれた。

 参加したのは僕、こぐま星座さん、AUさんの3名。メンバーのKMさんは、事情により欠席した。

 テキストは、AUさんの用意した仙台市・発行の詩誌「季刊ココア共和国」の7、8冊などだった。「ココア共和国」は基本的に個人誌で、ネットを通じて参加原稿を依頼しているようだ。

 3人がそれぞれ、良いと思う作品に付箋を貼った。

 それを巡って論じ合う前に、こぐま星座さんがAUさんの詩作法について批判を始めた。彼は、表現の原理論から批判する。

 僕とAUさんは、こぐま星座さんの論を「古い」と拒む。

 村上春樹も述べているように、政治、経済、文学など世界的に、戦後的枠組みが崩れているのだ。

 それでも3人、仲良く言葉を交わして別れた。

2011年3月15日 (火)

大橋櫻坡子「雨月」

Cimg4754  角川書店「増補 現代俳句大系」を読み進み、第3巻(昭和56年・刊)に入る。

 この第3巻には、昭和13~15年に発行された、14句集が載る。

 日中戦争の拡大する中、高浜虚子の写生説を守った者、中村草田男ら「人間探究派」のみが残り、厖大な戦争俳句は戦後に残らなかった。

 第1冊めの「雨月」は、虚子の序にもある通り、虚子を師と仰ぎ続けてきた大橋櫻坡子(おおはし・おうはし)の、第1句集(600句)である。

 原著は、昭和13年、山茶花発行所内「雨月」刊行会・刊。

 彼は典型的な花鳥諷詠作家とされる。

 以下に5句を引く。

きさらぎや京の街行く眼に比叡

壺の肩に散りし桃かな見て病める

月明し門扉の彫の鳥けもの

町川に橇を洗へる雪解かな

くわうと鳴きくるると鳴きて田鶴舞へり

 写真は、第3巻の箱の表である。

2011年3月14日 (月)

「コロンブス 全航海の報告」

Cimg4746  今月7日に、岩波書店のホームページより注文した「コロンブス 全航海の報告」を、今日(昨日の日曜出勤の振替休日)の午前に、「KaBoS 新二の宮店」まで受取りに行った。

 林屋永吉・訳、岩波文庫、2011年2月・刊。

 Amazonは岩波文庫を扱っていないという思い込みがあったから、岩波書店のホームページより注文した。

 注文のあとに調べてみると、その本はAmazonに出ていた。高いガソリンと貴重な時間を使って、遠い書店に受取りに行くことはなく、Amazonで無料配達して貰えるのだった。

 同じ訳者による、岩波文庫「コロンブス航海誌」がある(僕も持っている)が、この「報告」のほうが、原典にあたる書簡等より選んだものである。

 なお僕はわずかだけれど、Yahooポイントを、「Yahoo!基金」の「緊急災害募金」へ寄付した。

2011年3月12日 (土)

春の雪

Cimg4737  昨日からの降雪が今朝は、数センチの積雪となった。

 写真は、今は使っていない温室の屋根から垂れた雪である。

 当地域の3月中旬の積雪を、皆が異常だと言っている。まさに春の雪だ。

 僕は、三島由紀夫の遺作「豊穣の海」4部作の第1部、「春の雪」を思い出した。

 今度の東北地方太平洋沖地震とその津波の被災は痛ましい。

 しかし、昨夏の猛暑や、今冬の遅くまでの積雪は、異常気象であり、二酸化炭素、フロンガス、NOx、温水等の排出による、人的災害の面も大きいと思われる。

2011年3月10日 (木)

「歌壇」3月号

Cimg4736  総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)の2011-3月号を読みおえる。

 2月26日の購入報告の記事で、苦手だと強調していた、「アンソロジー二〇一〇 テーマ別 私の一首」の、(約)800名800首を通して読んだ。

 テーマ別ではあるけれど、各氏の去年1年の新しい自信作であろうし、僕なりに勉強になった。

 これは違うな、と思われる1首や、詩の方向の比喩や、これは短歌でなくては表せない比喩だと感嘆した作品もあった。

 永田紅さんの「釣り糸を垂れて」20首は、僕が初めて読んだ、まとまった挽歌群だった。

 なにしろ僕は、総合歌誌では、この「歌壇」1種しか購読していないから。歌集も(アンソロジーや全歌集をのぞき)ほとんど買っていない。

2011年3月 9日 (水)

椿と水仙

Cimg4724_3Cimg4732_4  庭で椿が咲く。

 白花、品種不明。3月1日に記事をアップした写真に似ているが、別品種。

 雄蕊の雄大さなどを追求した、肥後椿の1種だろうか。

 ここの所の雨や雪で、花弁が傷んでいる。

 右の写真は、花瓶に挿した越前水仙である。越前海岸沿いの畑で栽培される。

 花は小さいが、芳香があって、庶民に好まれる。

2011年3月 8日 (火)

吉永みち子「気がつけば騎手の女房」

Cimg4720  吉永みち子の自伝的ノンフィクション、「気がつけば騎手の女房」を読みおえる。

 集英社文庫、1992年・4刷。

 彼女は、「学園紛争」から「正常化」された大学に馴染めず(卒業はしたが)、競馬新聞社に入社、のちに「日刊ゲンダイ」紙の競馬部門に移る。

 競馬取材で知り合った騎手・吉永正人(癌で亡くなった前妻との子供3人共)と結婚(のちに離婚)した。

 2人の出会いと結婚などに関わる名牝馬「シービークイン」、さらにその子の「ミスターシービー」に吉永騎手が騎乗して、史上3頭めの3冠馬となるまでも描かれる。

 体当たりで人生を切り拓いて行く様に、僕は惹かれた。

 この本は1985年、第16回「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞した。

 僕はこの他に、同じ集英社文庫で彼女の「気分はグリーングラス」を持っているが、ウィキペディアの彼女の著作欄に載っていない。訳ありだろうか。

2011年3月 7日 (月)

藤井則行「おしずかに」

Cimg4718  福井市にお住まいの詩人・藤井則行さんが、選集も含め8冊めの詩集、「おしずかに」を送って下さった。

 「新・北陸現代詩人シリーズ」の1冊として、能登印刷出版部より、2011年3月に発行された。

 全体はⅢ部に分かれ、Ⅰは主として自分のこと、Ⅱは主として子どものこと、Ⅲは母のことを題材にした、と「あとがき」にある。

 彼は教職を定年で去り、Ⅰでその日常の有情を描く。

 Ⅱでは、お孫さん(?)や自身の少年時代を描いて明るい。

 Ⅲでは、題名ともなった作品「おしずかに」で、来客を見送るときに「どうぞ おしずかに」と挨拶するなど、つつましやかな母の生と、100歳で亡くなるまでを描く。

 中の、「成るか成らぬか 成らねば切るぞ」と成り木責めにあう柿の木に、女の一生を見る「成り木責め」が印象深い。

  彼は「ふくい児童文学会」代表を務めるなど、児童文学への貢献も大きい。

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