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2011年4月の27件の記事

2011年4月30日 (土)

CD「渚ゆう子 New Best」

Cimg4935  Amazonに注文していたCD、「渚ゆう子 New Best」が届いた。

 2005年、東芝EMI・発売。

 「京都の恋」、「京都慕情」、「女ひとり」などを含む、全10曲。

 作業場のBGMに地域FM局の放送を聞いていて、懐メロをしきりに流すので、CDを欲しくなってしまう。

 僕の懐メロCDあさりも、マニアックになってきたのだろうか。

 もちろん、ずっとずっとマニアックな人がいることは、知っている。

2011年4月29日 (金)

歌誌「コスモス」5月号

 結社歌誌「コスモス」2011-5月号を読む。

 初めから「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地」(2名×15首)、「コスモス新鋭特集」(4名×7首、最終回)など。

 今号には、「第48回 桐の花賞」と、「第33回 評論・随筆賞」の発表がある。

 僕が付箋を貼った1首は、「COSMOS集」の「あすなろ集」特選より、130ページ下段、Yヨシ子さんの次の作品である。

ときめきも意欲も若き日と同じなのに鏡は老婆を写す

 気持ちは若いのに、体力と神経がついていかない、という場面に僕もよく会う。

 また句またがりも、大胆である。

2011年4月28日 (木)

文庫本3冊

 先日「BOOK OFF 米松店」で、文庫本3冊を買ったので、以下に挙げる。

  1. 江國香織「がらくた」新潮文庫
  2. 同「ぬるい眠り」同
  3. 大崎善生「ドナウよ、静かに流れよ」文春文庫

 1と2は、小説である。4月24日の記事で書いた「いくつもの週末」で、彼女の文章力を見直したから。

 3は、彼のノンフィクション小説である。彼の「聖の青春」と「将棋の子」は読んだが、その後の小説は何冊か買ったまま、読んでいない。

2011年4月27日 (水)

詩誌「果実」64号

Cimg4930  同人詩誌「果実」64号が送られて来た。

 平成23年4月、果実の会・刊。

 県内の教師(及びそのOB)を同人とする詩誌である。

 6名の12編の詩、他に4編の散文が載る。

 詩では、T篤朗さんの3編、「電信柱―残った響き―」「歩道橋の下で」「線路1 ―踏み切りで―」が興深い。中原中也を思わせる、喪失感だろうか。

 しかも彼は、評論(と呼ぶべきだろう)の「写生の短歌」において、正岡子規の短歌1首、「瓶にさす藤の花房短ければ畳の上に届かざりけり」についてB5判4ページをもって、巨細にわたって論ずる(少し授業っぽいけれど)力があるのだ。

 以下に「歩道橋の下で」(全5連)のうち、初めの連のみ引く。

     歩道橋の下で

          T篤朗

通りすがりの歩道橋の下

いつも見る親子

それがここしばらく見ないのだ

わたしは気になる

毎日そばを通るとき

車のスピードを落とす

今日もやはりいなかった

      (後略)

2011年4月26日 (火)

図録「トルコ三大文明展」

Cimg4928_2  この4月5日の記事で購入を紹介した、図録「トルコ三大文明展」を見おえる。

 2003年、NHK・NHKプロモーション・刊。

 まずヒッタイト帝国文明では、膨大な「粘土板文書」に惹かれる。楔形文字で書かれた文書は、実用文書だけれども、紀元前15世紀からのものがあり、言葉に関わる者として気になる。すでに解読されている。

 ビザンツ帝国は、395年に東西に分離したローマ帝国の東ローマ帝国の発展したものである。各帝王にちなんだたくさんの種類の金貨などが載る。

 オスマン帝国は、トルコ人・イスラム文化の国である。スルタンの花押入り文書、見事な白磁・青磁の器がある。

 他に宝飾(硬玉、金銀、ルビー、エメラルド、ダイヤ、真珠、トルコ石、ガーネットなど)に飾られた、器、ターバンの飾り、短剣などが、きらびやかである。

2011年4月24日 (日)

江國香織「いくつもの週末」

Cimg4919  江國香織のエッセイ「いくつもの週末」を読みおえる。

 集英社文庫、2003年11刷。

 江國香織は、1964年生れ、現代の流行作家である。

 この「いくつもの週末」は、(銀行員の)夫との新婚生活を叙した、16章より成る「エッセイ集」である。

 夫は「なにを書いてもいい」と言ってくれたと、あとがきの「おわりに」にある。

 新婚生活は、ひどい夫婦喧嘩があったりする。彼女はそれを、「嵐」と呼び、細かくは描写しない。

 新婚生活は、これまで生きてきた生活と人格の出会いだから、誰でも多少はそうなるだろう。

 彼女の純粋さと夫の優しさが、破局を回避する。新婚を叙しながら、文章のしっかりした、佳いノンフィクション(少しはフィクションが入っているかも知れない)である。

2011年4月23日 (土)

「歌壇」5月号

Cimg4915  総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2011-5月号を読みおえる。

 と書いても、散文はほとんど読んでいない。

 巻頭作品は、石川不二子「活字病」10首、永田和宏「飲もう飲もう」20首、道浦母都子「傭兵」20首、長嶋信「古着を売りに」20首である。

 田野陽「命あれかし」12首が、早くも東日本大震災を詠んでいる。僕は新聞歌壇を知らず、歌誌に載っているその作品を、初めて読んだ。

 短歌の即時性というものだろう。短歌の長所の1つである。

 前登志夫氏、森岡貞香さんの、全歌集が発売される日を、僕は待っている。

2011年4月22日 (金)

図録「大沼静巌遺作展」

Cimg4911  図録「大沼静巌遺作展」を見おえる。

 1984年、三国町・発行。

 大沼静巌(おおぬま・じょうごん)は、明治32年~昭和58年、享年84.

 彼は福井県の三国町の、寺の子として生まれた。中学卒業後、上京。

 水鳥や牧場の牛など、動物の絵に情感が籠められているとされるが、僕の好む図は、郷里・三国町の漁船のある港など、海辺を描いたものだ。

 帝展入選、日展特選、他多。

 戦後、示現会を仲間30人とともに創立、発展させた。

 彼の画風の変わりめに、敗戦の痛手を観ることも出来る。

2011年4月21日 (木)

歌誌「棧橋」No.106

Cimg4909  先日に届いた季刊同人歌誌、「棧橋」No.106を読みおえる。

 散文では、読んでいないものがある。

 僕は「子の帰省」12首を載せてもらった。芸のない題である。作品より、汲み取ってくださるものがあれば、幸いである。

 M比呂美さんの「足さばき」12首に注目する。能の1舞台を描いて、導入の1首、演舞を描き、エピローグの1首、巧みだと思う。

 僕は能を、観客席からも、テレビなど映像でも、通して観たことはない。ただ以前に、朝日日本古典全書でだったか、謡曲百番(3冊)を興味深く読んだ事がある。

 連載エッセイは、T公彦氏の「ナスビとナスの問題」、K富紀子さんの「頭芋」、ともにユニークで、面白く読んだ。

2011年4月19日 (火)

詩誌「青魚」No.74

Cimg4904  先日にT晃弘さんが届けて下さった、同人詩誌「青魚」No.74を読みおえる。

 僕はソネット8編、「はやぶさ(改稿)」「やけど」「デビュー」「深夜に」「乳房」「不穏な日」「文庫本」「ズボン」を、載せてもらった。

 B5判、2段組み、4ページである。

 T幸男さんが、「山祇(やまつみ)の森閑(しじま)の箴諫」他、23編(18ページ)を載せている。

 世を怒り嘆くTさん節が戻ってきたようで、僕は嬉しい。

 彼はペン書き(万年筆ではないかも知れない)の自筆原稿を、縮尺して載せているのだが、率が高くなったのか、僕の老眼が進んだのか、僕の裸眼では読み取れない所があった。

 写真のフィルム(ポジはしていない)を見るための、台あり拡大鏡を使って詩行を追い、しばし感興を起こしたのだった。

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