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2011年4月24日 (日)

江國香織「いくつもの週末」

Cimg4919  江國香織のエッセイ「いくつもの週末」を読みおえる。

 集英社文庫、2003年11刷。

 江國香織は、1964年生れ、現代の流行作家である。

 この「いくつもの週末」は、(銀行員の)夫との新婚生活を叙した、16章より成る「エッセイ集」である。

 夫は「なにを書いてもいい」と言ってくれたと、あとがきの「おわりに」にある。

 新婚生活は、ひどい夫婦喧嘩があったりする。彼女はそれを、「嵐」と呼び、細かくは描写しない。

 新婚生活は、これまで生きてきた生活と人格の出会いだから、誰でも多少はそうなるだろう。

 彼女の純粋さと夫の優しさが、破局を回避する。新婚を叙しながら、文章のしっかりした、佳いノンフィクション(少しはフィクションが入っているかも知れない)である。

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