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2011年7月の14件の記事

2011年7月31日 (日)

鈴鹿野風呂「浜木綿」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第3巻(昭和56年・刊)より、10番めの句集、鈴鹿野風呂「浜木綿」を読みおえる。

 原著は、昭和14年、京鹿子発行所・刊。

 僕のパソコンを修理に出している間に、同巻の長谷川かな女「雨月」、中村草田男「火の島」を読んだが、両書についてはスルーする。

 彼は教職を歴任し、その環境から、旅を好んで旅吟を多くものした。

 生涯36万句をものした、多作家であった。

 「浜木綿」には、旅吟495句を、制作年月順に収録。

 戦争に傾いてゆく時代の憂さを、旅と旅吟に晴らしていたのか、のちには時代の趨勢に曳かれたのか。

 以下に5句を引く。

月出づる前の昏さの流燈会

車前草の葉の皆ぬれて滝の道

麻刈るやのこす種麻小十本

海鼠船ふくるゝ潮にさからはず

春の海くらげの傘のまんまろに

2011年7月30日 (土)

「山なみ遙か歴史の道」

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 「日本の街道」(全8巻)より、第4巻「山なみ遙か歴史の道」を読みおえる。

 集英社、昭和56年・刊。

 箱、帯、月報あり。

 7月7日に、第3巻「雪の国 北陸」を紹介して以来の、このシリーズである。

 第4巻は第1回配本という事で、編集に力が入っているようである。

 信濃路・木曾路・伊那路・美濃路・飛騨路をおもな記事にしている。

 堀辰雄や立原道造、津村信夫たちが愛した追分、島崎藤村の出身地である馬籠なども登場して、親しみやすかった。

 石畳道の2種の写真(道脇は林になっているようだ)や、野麦峠を越える女工たちの写真があって、感銘深い。

2011年7月29日 (金)

詩誌「アリゼ」第143号

Cimg5180 

 兵庫県に在住の詩人・S陽子さんが、お便りを添えて、同人詩誌「アリゼ」第143号を送ってくださった。

 詩20編、エッセイ9編、2詩集の書評3編が載る。

 東日本大震災は、同人にショックを与えたようで、同情ではない秀れた影響を読める。

 直接に大震災を詩化した、T久美子さんの「やまざくら」と「ふるさと」、N直子さんの「隣席」の他、T和美さんの「呼ぶ」、T美夜さんの「置いてゆけ」他にも、影響とみられる作品の深化がある。

 S陽子さんは、詩もエッセイも発表していない。

 彼女が僕の地元の県出身という事で、同人詩誌を遣り取りしているうちに、批評が彼女の詩想を枯らしたのか。あるいはそれも、僕の思い上がりかも知れない。

2011年7月28日 (木)

夏休み第1日め

Cimg5176 今日は職場の夏休み(この夏に、バラで5日取る予定)の、第1日めで、忙しい。

 午前はまず、S外科医院で、腰痛のリハビリ(牽引と電気針)を受ける。

 そのあと、H喫茶店で、アイスコーヒーを1杯。

 帰宅・昼食のあと、現在、編集中(第1校正刷りが届いている)の新詩集の「あとがき」を書き、CDに収める。

 また同書のISBNコード、JANコードを取得するため、ネットより書式をダウンロードして、準備した。料金を支払ったあと、郵送する仕組みである。

 そのあと、このブログの「人気ブログランキング」の、投票バナーを新しくする。7月用と指定のものより。あとわずかな日数だが。

 写真は、庭のハマナスの花である。

2011年7月27日 (水)

「詩の研究会」7月例会

Cimg5173 先週の土曜日(7月23日)の正午より、F市内の某カルチュアセンターの1室で、「詩の研究会」7月例会が持たれた。

 参加者は、詩誌「群青」の同人、僕、こぐま星座さん、AUさんの3名だった。

 テーマは、古井由吉の小説、「杳子」である。

 対に語られる事の多い、彼の「妻隠(つまごみ)」とともに、描写の非リアリティ性、日常を描く「妻隠」のほうに性の猥雑さがある面、などを語り合った。

 午後3時、8月例会の日時とテーマを決めて、散会した。

2011年7月26日 (火)

電子書籍化

 僕の故障したパソコンが昨日、16日ぶりに戻ってきた。

 7月9日の記事の4番めに書いた、文庫本の電子書籍化の件は、結果的に成功した。

 snapbook社のマイページでは、それらのダウンロード期限は過ぎていた。

 メールで、事情を説明して、再アップロードをお願いしたところ、こころよく応じてくださった。

 今は文庫本10冊が、CDに収まっている。

 内容は以下の通りである。

  • あさのあつこ「バッテリー」Ⅰ~Ⅵ
  • 高見順・詩集「死の淵より」
  • 「石川啄木歌集」
  • 「立原道造詩集」
  • 室生犀星「我が愛する詩人の伝記」

 いずれも、失くして途方にくれる本ではないが、手許に置いて時々読み返したい本である。

2011年7月18日 (月)

まだ直らない

 僕のパソコンは、まだ直っていないので、今、ある所から送信しています。

 担当の方が、2週間くらい掛かるだろうとの事だったので、あと1週間です。

 僕は、空き時間や休日に、本を読むなどして、過ごしています。

 「コスモス」の詠草も、無事、投函しました。

2011年7月 9日 (土)

最近変えた物事

 最近、幾つか物事を変えたので、以下に紹介する。

①自分の遠近両用メガネを新調した。これまでのもののレンズに傷が多くなり、眩しく感じるようになったからである。

 これまでのものを、ほこりの多い作業仕事場用に、新しいもの(老眼の度を1つあげた)を、家庭で使っている。

②僕の部屋のエアコンが土曜日に、完全に故障したので、三菱製の新しいものに替えた。日曜日に電器屋さんに行き契約し、火曜日(僕の指定休日)に工事に来てもらった。よく効くけれども、寒いほどには冷さないようにしている。

③僕たちの地域にもようやく、NTTの光回線が通じるようになった。土曜日夜の雨の中、外交員が来て、妻とも相談し、導入の契約をした。工事、パソコン整備などは今後の連絡待ちである。

④あさのあつこ「バッテリー」6冊を含む文庫本10冊を、スナップブック社に送り、電子書籍化を依頼した。新しい試みである。結果が出れば、また報告したい。

2011年7月 7日 (木)

「雪の国 北陸」

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 「日本の街道」(全8巻)より、第3巻「雪の国 北陸」を見おえる。

 集英社、昭和56年・刊。

 箱、帯、本体にカバー、月報あり。

 この巻では、北国路、越後路、能登路、三国街道、千国街道が、紹介される。

 あいかわらず、文学作品よりの引用、文章が多い。

 ある写真のコメントに、「村里の生活道が往時の道をしのばせる」とあって、僕が前回に書いた「往時の街道の消滅」を証しするようだ。

 僕の地元を含む巻だが、僕はインドア派というか、あまり遠出をしないので、実感がない。

 今日は七夕だが、夜8時半現在、当地方では大雨で、牽牛・織姫にはあいにくな天候である。

2011年7月 6日 (水)

中谷宇吉郎「科学の方法」

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 中谷宇吉郎「科学の方法」を読みおえる。

 岩波新書、1993年・46刷。

 自然科学では、再現可能な事柄を、数理化して研究するものらしい。

 生命科学では、統計的方法も多く採られているらしい。

 また「科学には限界がある」とい言葉も繰り返される。

 新書の特性というか、限界というか、入門書でもなく(本書でも、幾つかの法則として、僕の知らなかった数式が引かれる)、専門書でもなく、中途半端な(?)啓蒙書におわる。

 もちろん、僕が科学にうといせいもあるだろう。物事の受否を感性で判断し、理由はあとで考えてみる、という性質である。

 入試に「小論文」の科目がなかった世代でもある。

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