藤原定「天地の間」
沖積舎「藤原定全詩集」(1992年・刊)より、第1詩集「天地の間」を読みおえる。
全詩集は、輸送用箱、箱、8ページの栞・付き。
このブログの、2007年7月4日の記事に、「日本の古本屋」を通して買った、と書いてある。
写真は、全詩集の箱の表である。
詩集「天地の間」は、元は1944年に八雲書林より刊行されたが、この全詩集に収められたのは、1955年・東京創元社版である。
異同は栞の、「『藤原定全詩集』覚え書」によって明らかである。
「天地の間」」の作品には、1種の優越感があるように感じられる。
それは「Ⅰ」と「Ⅱ」が(そのあと「Ⅲ」がある)戦時中の中国で創られたせいか、知識人の大衆に対するそれか、僕にはわからない。
確かに彼は優越した生を送ったのであり、戦後すぐ法政大学の講師(1948年・教授)となり、1969年(停年の一年前)まで勤め上げた。何を教授していたかは、年譜に書かれていない。退職後も執筆・講演などの活動を続けた。1990年・没、85歳。
彼の郷里は、福井県敦賀郡(現・敦賀市)である。
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