藤原定「僕はいる 僕はいない」
沖積舎「藤原定全詩集」(1992年・刊)より、3番めの詩集、「僕はいる 僕はいない」を読みおえる。今月15日の記事にある「距離」に続いて。
原著は、1964年、昭森社・刊。
ようやく戦後詩的な世界におおわれる。方法的にシュールリアリズム、手法的に暗喩の多用、思想的に実存主義的な世界だ。
たとえば、「夜の中へ」の初連は次のようだ。
夜の中へ藤原定
あなたにも私にももう方位感覚が失われたのに跪かねばならぬ時が来ている
涸れてしまった泉のまわりで
候鳥が古い記憶をまさぐるように
初め2行がシュールな設定(作者の心的状況の暗喩)であり、あと2行が(この場合には「ように」が使われて、直喩のようだが、暗喩の中の比喩は暗喩だと思う)更に暗喩を重ねて描いている。
このような日本の戦後詩の世界は、ある時期より崩れてしまい、戦無詩とでも呼ぶべき世界へ入ってしまう。(講師的な事は、書きたくないのだが)。
こぐま星座さん、ご苦労様です。
早期退職に追い込もうという意図がみえみえです。
耐えて定年まで働くか、バン!と辞表を叩きつけるか、それはこぐま星座さんの選択です。
定年後も再任用で働いている僕の、言える事ではないかも知れませんが。
投稿: 新サスケ | 2012年2月29日 (水) 19:55
僕の作品を別のサイトで紹介していただきありがとうございます。
最近、別の店に転勤になりましたが、そこの上司が僕に対してすごい暴言を吐くのでもう仕事をやめようかとも考えています。最初はこのS男を取材して作品にしてやろうと思っていましたがもう限界っすわ。こっちも無能だし。
投稿: こぐま星座 | 2012年2月28日 (火) 19:37