総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2012―6月号を読みおえる。
小島ゆかり氏による岡野弘彦氏へのインタビュー「歌は世につれ情(よ)はうたにつれ」の第2回、「私の学生時代」は興味深かった。
皇學館大學より国学院大学へ移った岡野氏の、短歌の状況、寄宿舎での様子、学徒出陣式・前後の折口信夫の言動、工場へ学徒動員での様子、みな僕には初めての話だった。
小塩卓也(おしお・たくや)氏と、星野恒彦(ほしの・つねひこ)氏による、特別対談「海外日系人の短歌と俳句」も興味深く読み通した。
歌誌「コスモス」での、海外より出詠される作品に、心惹かれる事があるからである。おもにブラジル、アメリカ等での活動が多く、語られたようだ。
「コスモス」では、カナダでの活動が盛んなようである。
学生、日本語を学ぶ外国人からも、コンテストへの参加があるようで、頼もしい。
先日、近所のローソンへ行った時、この本があったので、他のものと共に買った。
そのローソンは、家より徒歩2分くらいの所にあり、真夜中に寝つけない時に行って、サンドイッチ、ボトル茶(小)、フランクフルトソーセージ等を買って、家で食べるとよく眠れる。
その時に雑誌コーナーでこの誌の、記事が気に入れば、稀に買う。
この2012―6/5号では、スマートフォン、USBメモリの比較表、ほか新しい情報があるようで、買ったもの。
スマートフォン、USBメモリ、パソコン、他に今の僕に買いたいものはないが、新しい情報は知っておくべきだ。
昨年1月には、Core i7など、最先端だったが、今は普通に使われているようだ。
IT誌は、内容面で単行本より少ないので、速報化を目指すと、週刊誌のほうが情報が早くて良い。
新潮文庫、平成15年・28刷。
彼女は1964年生まれ、現在1流の女性作家である。
この小説の新婚家庭で、夫の睦月はホモで、紺という大学生の恋人あり、妻の笑子はアルコール依存症気味で、情緒不安定という、かなり変わった設定である。
1章ごとに、笑子と睦月の、入れ替わる視点で描かれる。
最後はハッピーエンドだけれど、世俗的なそれではない。
この4月27日の記事で紹介した、小川洋子「シュガータイム」でも、性レス男女関係が描かれる。
どういう理由で、そういう関係を求めるのか、僕にはよくわからない。
性なしでも男女間の優しさはありうる、と主張するのだろうか。
このブログの今年5月4日の記事 「CD2枚」で購入したいと書いた、廉価版「ショパン全集」が、Amazonより届いた。
EMIレコードより、ショパン生誕200年を記念して、2010年に発売された。
CD16枚と、解説書1冊。
CDは紙ジャケット、紙ケース(写真は、その表)入り。解説書は英語と、ドイツ語(?)で、僕には読み取れない。
値段は、CD1枚あたり200余円で、とても安い。演奏家を選ぶ程、僕はクラシック音楽を知らない。
さっそく1枚め(ピアノ協奏曲の1番、2番)を聴く。CDはパソコンに入れて、自分は横たわりながら。
とても心地よい音楽だった。
逢沢明(あいざわ・あきら)著・「ネットワーク思考のすすめ」を読みおえる。
PHP新書、1997年3月7日・刊。
上記のように15年前の本で、IT本としては、かなり古い。ITの世界は、日進月歩どころか、秒進分歩であるという。
しかしこれくらいでも、僕には合う本である。最先端の事は、僕にはわからない。
現在の状況は、当時の著者の考えを、抜いていると僕は思う。
この本には、ツイッター、フェイスブックどころか、ブログの言葉さえ、見当たらない。
しかしネットワークが歴史的大転換であり、「自由・民主・平等」への進歩に役立つものだという、この情報文明学者の指摘は、的中していると思う。
「能力に応じて働き、必要に応じて取る」という世界は、ネット上では形成されつつある、とさえ言えるかも知れない。
小学館、昭和54年・刊。箱、月報あり。
写真は、箱の表。
全10巻のシリーズである。このブログ開始前に購入したようだ。
「今は写真集とはいえ、のんびりと庭園巡りをしている時期ではない」と思う方もあるだろう。
僕はただ、古庭園の写真と、新しい知識に、しばし和むのである。
写真集は、四国の栗林園から始まって、沖縄の旧円覚寺庭園に至る。それらゆとりの庭は、手入れされて、今も残されているのだろうか。
「枯山水」とする庭では、迫り上がる所に大石を組んで、「枯滝」を造る。禅の考え方より来るらしい。また借景などの技法を用いる庭もある。
解説・訪問記はあまり読まなかった。
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