« 「探訪 日本の庭 二」 | メイン | 赤花ミニ薔薇 »

2012年6月 6日 (水)

佐野良太「樫」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第5巻(昭和56年・刊)より、2番めの句集、佐野良太「樫」を読みおえる。

 原著は、昭和17年、新土社・刊。

 師の臼田亜浪(「石楠」)の序、387句、自跋「巻末に」、選をした甲田鐘一路の「編者として」を収める。

 著者の家は昔からの豪農で、大学を卒業しながら、専門の職には就かなかった。

 出征兵士の歓送、戦死者への家、に哀れみの句を吟じながら、巻末に「十二月七日  国顫へり一塊の土も穭も」「日米開戦 吾等つひに起てり降る雪もたのし」の2句があるのは、宜しくない。

 以下に5句を引く。

青東風や浜の雀は草に落ち

まらうどよ刺身もつまも氷りたり

青天へ木兎がとび出し雪崩かな

青白き月と見る間に吹雪きけり

虹鱒は星明りにも逸るなり

Phm10_0634
写真は、本文と無関係。

ダウンロード・フォト集より。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/238785/29203273

佐野良太「樫」を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート