一昨日(月曜日、海の日)に、「BOOK OFF 板垣店」へ行く。欲しいような本はなく、新しい作家の作品に入り込む勇気もなくて、DVD「踊る大捜査線 2 レインボーブリッジを封鎖せよ」を買った。
昨日(火曜日、僕の指定休日)には、結社誌「コスモス」2012年8月号が届いた。
また書店「KaBoS ワッセ店」へ行き、発売されたばかりの総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2012年8月号を買った。
同店内の古書店で、川上弘美「ニシノユキヒコの恋と冒険」(新潮文庫、2007年2刷)と、高村光雲「幕末維新懐古談」(岩波文庫、1995年2刷)を買った。
この中で、内容を見たのはDVD「踊る大捜査線」だけだ。ネットや本から、ドラマへ移ると、実写版は妙にリアリティがある。僕が、ドラマに慣れていないせいも、あるだろう。
写真集「探訪 日本の庭 五 京都 一 洛東・洛南」を見おえる。
小学館、昭和53年・刊。
京都編はこのあと第七巻まで、3冊が続く。寺の多いこと、第二次大戦末期に空襲を受けなかったことなどが、京都に古い庭の多く残る理由だろうか。
池泉庭園、枯山水、ともに見事である。
金地院庭園の長さ6・6メートルもある鶴首石(礼拝石)が目を惹く。
普門院庭園の、市松模様の砂紋も美しい。
勧修寺庭園は、面積・約6900坪あり、広大な池泉舟遊式のものである。
酬恩庵方丈庭園の北庭にある、枯滝石組も豪壮である。
写真は箱の表で、慈照寺(銀閣)の庭である。
これらの庭の写真を見、解説等を読むと、1度は訪れたくなるが、僕には無理だろうと思う。
短歌新聞社「三國玲子全歌集」(平成17年・再版)より、4番めの歌集「蓮歩」を読みおえる。
原著は、昭和53年、角川書店・刊。461首。
46歳~54歳頃の作品と思われる。
家庭は平穏(子供には恵まれなかったが)、仕事は出版社の書籍編集と、充実した時期の作品である。もっとも、歌集発行年7月には、会社を退職している。
この頃より、短歌欄選者、短歌通信添削、短歌会講師、などの担当が多くなってゆく。
以下に6首を引く。
労働の酬いさびしと歩廊より仰ぐ堤はれんげうの季
蔭の力むくはれたりとパーティのいよよ華やぐときに罷りきぬ
久しかる自立の希ひ遂げたりと思ひしときに老は迫りぬ
行きてまた孤立せむとすれんげうの黄のたなびきは朝光のなか
遊ぶこと拙きわれは重き扉をひらきて夜の潮の香を浴ぶ
卯月早や熱き舗道にいでて来つ本編む仕事けふはもの憂く
仙台市にお住まいの詩人・秋亜綺羅さん(ペンネームであろうし、名前を出させて頂く)より、季刊個人詩誌「ココア共和国」vol.10を頂いた。
巻頭の小詩集、池井昌樹「彩月」が凄い。
僕でも知っている詩人の池井昌樹(三省堂「現代詩大事典」に載っている。受賞多数)が、散文詩をおもに5編を寄せている。散文詩編は、もてなかった青年が、惚れられもし、結婚をし、子供が巣立ち、また二人きりの暮らしに至るの中での、感慨を描いているようだ。
コピーライターでもある一倉宏(この方も、名前を出させて頂く)の「水月の日記」(7ページにわたる)は、ネット時代の未来を描くようだ。
秋亜綺羅さんの「3つのドリーム・オン」は、「ドリーム・オン(dream on だろう)」という言葉がキーワードなのだろう。この熟語の意味がわからない(英和辞典2つを調べてもわからない)僕には、作品が今1つよくわからないのだが、人間関係が苛酷な世界を描いているようだ。
2名のハイティーン女性の詩を載せている事が、貴重である。
県内に在住の詩人・S章人さんが、同人詩誌「角(つの)」第26号を送って下さった。
巻頭のO純さんの「遠花火の音よりも」は、ど忘れした人の名をのちに思い出す事を、「遠花火の音よりも/もっともっと遅れて/ふと 思い出すのだ/久々に出会ったように」と、作品化している。
S章人さんの短詩2編「のようなもの」「のごときもの」は、柔軟な心のありようを思わせる。
H秋穂さんの「水底」は、澄明な詩心を思わせる。
なお、詩誌の作品の順番は、作者名のアイウエオ順であると、今頃になって気付いた僕である。
S章人さんの「のようなもの」を、以下に紹介する。(後記 事後だが、7月12日の昼頃に、作者の御諒解を得た)。
のようなものS章人
五月初夏のような陽射しのなか
季節の匂いのようなものにつつまれて
昨日のような遠い昔のような
一年がながれ
今 湖辺で明日へ釣り糸をたれている
わたしのようなものがいる
今日午後1時半に、詩誌「群青」の同人3名が、喫茶店「K」に集まった。僕、こぐま星座さん、AUさんである。
挨拶代わりの言葉をかわしたあと、「群青」第24号を二人に渡し、同人費を受け取った。
このブログの昨日の記事に上げた、「福井県詩人懇話会会報」合本を見せると、二人は誉めてくれた。
そのあとAUさんが、昨日に参加した荒磯忌(作家・詩人の、高見順の忌祭)のことを話してくれた。
詩人・吉増剛造の講演があり、熱く語ったという。芭蕉の「奥の細道」の道程を辿った事、今年3月16日に亡くなった吉本隆明が遺した数百編の未発表詩を整理している事、など。
AUさんの質疑に、丁寧に答えてくれたそうだ。
喫茶店の大型テレビが、大津市の中学生自殺事件を報道しており、イジメと自殺についても語り合った。
3時過ぎに散会となった。
本文と無関係。
先の7月5日(木曜日)の記事「詩誌『群青』第24号」で、7月11日(水曜日)発表と予告し、その記事へのコメントへの返信で今日(7月9日・月曜日)発表と予告変更した、サプライズとは「福井県詩人懇話会会報」(B5判)の合本製本の出来上がりである。
同人詩誌「群青」第24号の誌面稿を、宮本印刷へ届けた時、「福井県詩人懇話会会報」第61号(2006・3・10・発行)~第80号(2012・6・30・発行)の20部揃いも持って行って、合本製本をお願いしたのである。
「群青」第24号と共に、合本も7月5日に受け取ったのだが、題字が印刷されていないので、発表出来なかった。なおこの製本代を、御主人は「まあ、いいでしょう」と無料にして下さったのも、サプライズの1つだろう。
題字は今日、職場のYさんに頼んで、テプラーで打ってもらって、貼ってもらった。
サプライズと言っても華やかではないが、この日のあることを期して、1人1部しか送られてこない会報を、散逸しないように大封筒に重ね入れておき、時には揃っているか確かめもし、80号を区切りとして合本製本してもらった。
なお「福井県詩人懇話会会報」の創刊号~第60号も揃いで、合本製本してもらっている(このブログの2007年11月28日の記事 にある)。
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