エッセイ集「司馬サンの大阪弁」
日本エッセイスト・クラブ編「’97年版ベスト・エッセイ集 司馬サンの大阪弁」を読みおえる。
文春文庫、2000年・刊。
無職・主婦から、作家、大学教授に至る人の、61編を載せる。
「’〇〇年版」とは、その年の前年に紙誌に発表されたエッセイより選ばれた、という事で、僕は当年と思って勘違いな感想を書いた巻もあった。
作家・高井有一(1932~)の「時代遅れ」は、パソコンどころかワープロさえも使わない、自負の弁を述べている。もっともこのエッセイで僕は知ったのだが、彼は旧かなを用いている。それでは、ワープロ、パソコンで文章を書くのは、大変だろう。
作家・佐江衆一(1934~)は「老いの坂道」で、88歳の母を見送り、98歳になる父の介護をしていると書く。還暦の時にあと5年間の計画を立て、ほぼ実現できそうで、65歳にはまた5年間計画をたてる、と至ってお元気である。
僕は両作家の小説を1冊も読んでいないが、蔵書にはあるので、是非読んでみたい。
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