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2012年12月の28件の記事

2012年12月19日 (水)

「コスモス」と「歌壇」

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 1昨日の12月17日(月曜日)に、結社歌誌「コスモス」2013-1月号が届いた。

 僕の歌は、(10首出詠のうち)久しぶりに特選で、5首掲載だった。

 いつもの所まで読んだなら、また報告する。

 昨日・18日(火曜日、指定休日)に、書店「SuperKaBoSワッセ店」へ行き、総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2013-1月号を買った。その他の本は買わなかった。

 同誌の新春巻頭作品に、「コスモス」編集兼発行人の宮英子さんが、「週間日録」8首を寄せていられる。

2012年12月18日 (火)

南天と山茶花

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 庭の生垣沿いで、南天がとぼしい実をつけている。

 小鳥が食べないのは、庭の雑草を始末しきれなくて、除草剤を撒いたせいか。

 右は、早咲きの山茶花である。

 外側の弁がピンク~赤色、内側の弁が白色である。この山茶花の木も、大木になった。

新スピーカー

Imgp0033 Amazonに注文していた、セパレート・ステレオ・セットの新しいスピーカー・セットが、1昨日(日曜日)に届いた。

 これまで使っていたスピーカーは、その前のスピーカーが故障した時、財政的に厳しく、安価に買ったものである。

 今回、価格帯に相談し、低音の豊かさを期待して(「低音の魅力」の世代である)、ONKYOのD―412EXを買った。2ウェイ2スピーカーである。

 Amazonには同価格帯で、トールボーイ型の3ウェイ3スピーカーの品もあったが、低音に弱い、と評価があったので、こちらの品にした。

 指定休日(火曜日)の今朝、配線をした。

 ユーミンのシングルCD「輪舞(ロンド)」で試聴してみると、低音の響きもよく、高音の伸びもよかった。

 二つ前のスピーカーのうち、故障してない1台を、前面に置く低音専用スピーカーにするつもりだったが、今のプリメイン・アンプにその端子がなかった、残念。

2012年12月17日 (月)

金子光晴「西ひがし」

Cimg6663 金子光晴の放浪紀行記「西ひがし」を読みおえる。

 中公文庫、1977年・刊。

 彼の東南アジア、ヨーロッパを放浪した紀行文、「マレー蘭印紀行」(2011・4・14・記事)、「どくろ杯」(2011・1・28・記事)、「ねむれ巴里」(2011・11・22・記事)に継ぐ、最後の本(いずれも中公文庫で読んだ)である。

 この本では、ヨーロッパを脱して、寄り道をし、日本に帰国後までが、語られている。

 「マレー蘭印紀行」だけが昭和15年・刊の本で、あとの3冊は、詩人の晩年の回想に拠る。

 僕も初めは「凄い記憶力だ」と感心して読んでいたが、読者の人気に応えて、面白おかしく、フィクション(彩りづけ)を交えての、紀行文らしいと思うようになった。

 彼が戦時下に日本人でただ一人、反戦詩を書いた根底を、これら紀行文に見出だそうとしても、無理であろう。

2012年12月16日 (日)

スウィフト「奴婢訓」

Cimg6658 スウィフト(1667~1745)の作品、「奴婢訓」を読みおえる。

 岩波文庫、1997年15刷。

 岩波文庫創刊70年記念復刊の1冊であり、新かなではあるけれど、正字を用いているので、抵抗感がある。

 この作品は、著者没後に出版された、未完作である。

 僕は彼の主著「ガリヴァー旅行記」を読んでいないし、他に「桶物語」「書物の戦争」も読んでいない。

 この作品は、かつての従僕が、家庭に雇われている使用人たち(召使頭より、家庭教師に至る、16職種にわたる)に訓えるという形式で、当時の奴婢の悪習(怠慢、小悪徳)を暴いたものである。

 彼が政論家として活躍していた頃の、使用人への不満を噴出させたらしい、文章である。

2012年12月15日 (土)

石原吉郎「満月をしも」

Cimg6654 一昨日に続き、石原吉郎の遺稿詩集「満月をしも」を読みおえる。

 1978年、思潮社・刊、箱、帯補。

 先の12月11日の記事で、購入報告した本である。

 なお彼は、1977年に急死した。

 彼をめぐっては、この帯にもあるように、「断念」とよく言われるけれども、内容やいきさつは、詩からのみではわかりにくい。

 評論等も含めた、彼の3巻本全集が、花神社から出ているが、ネットの「日本の古本屋」で見ると数万円もの値がついて、僕にはとても買えない。

 彼の作品に接すると、接しない人とは、人生が変わる、と複数の文学者が書いている。僕ももっと早く、彼の作品を読むべきだったのだろうか。

 彼の短い詩「影」全文を引く。


  影


あとへ曳くなら

曳かせておけ

横へ曳いたら

横へ曳かせろ だが

その影に

「寂しい」とは

一と言も言わせるな

2012年12月13日 (木)

石原吉郎「足利」

Cimg6651_2 石原吉郎(いしはら・よしろう)の詩集、「足利」を読みおえる。

 花神社、1977年・刊。箱、帯。

 短い詩が多く、40編を収める。

 これまで紹介してきた「石原吉郎全詩集」の終いの詩集「北條」に継ぐ詩集である。

 折り目正しい、礼儀に篤い、彼の境地が表されている。

 1編の短さ、1行の短さは、彼が関わった句作の影響があるかも知れない。

 俳句の短い定型、季語のしばりでは、思いを述べることは難しい(?)。彼の、言外の思いを汲み取ってもらいたい、という詩作法は、それからも来ているようだ。

 彼の短い詩「一期」全文を紹介する。

  一期(いちご


一期にして

ついに会わず

膝を置き

手を置き

目礼して ついに

会わざるもの

2012年12月12日 (水)

間島定義「鋼と杉」

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 間島定義氏の第2歌集「鋼と杉」を読みおえる。

 昭和55年、白玉書房・刊。

 箱、宮柊二・題簽、口絵1葉。

 昭和38年~46年までの作品、508首を収める。

 手許には、この歌集の外に資料がない。

 新潟県より埼玉県に移住し、「コスモス」の編集に加わった。

 作品に「草木盡心」といった境に近づくものを加えてみたいと願ったようだ。

 以下に7首を引く。

ゆたかなる夏迎へをり野の先の青さうるめる麦の畑は

利根川の瀬鳴りとよむにひびきあひ寂しも空のまほら逝(ゆ)く風

木馬道(きうまみち)を黒く素早く走り去り山むささびは谷にひそみつ

うつうつと心沈む日雨後(うご)の山登りてくれば韮白く咲く

水走る這松の下黒百合のしづけき花の逝(ゆ)く春を咲く

樅の葉に結びし霧氷(むひょう)かすかなる輝き放つ尾根の樹海に

歌選ぶ仕事より立ち先生のふとなにごとか呟きますを

 なお1部、正字より略字に変えてある。

2012年12月11日 (火)

「現代詩年鑑」と詩集「満月をしも」

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 Amazonへ注文していた、思潮社「現代詩年鑑2013」が届いた。

 「詩人住所録」には僕の名前が、「詩誌一覧」には僕の参加する詩誌「群青」「青魚」が載っている。

 毎年買うのだが、その確認だけではもったいないので、ぼちぼち読んでゆきたい。

 「日本の古本屋」を通して、東京都の古書店「心願社」に注文していた、石原吉郎の遺稿詩集「満月をしも」が届いた。1978年、思潮社・刊、箱、帯補。

 先の12月8日付け記事の末尾に、「取寄せ中」と書いた本である。

2012年12月10日 (月)

エッセイ集「日本語のこころ」

Cimg6640 日本エッセイスト・クラブ編「’00年版ベスト・エッセイ集 日本語のこころ」を読みおえる。

 文春文庫、2003年・刊。

 先の11月28日に記事アップした「’98年版 最高の贈り物」に継ぐ。

 間に「’99年版 木炭日和」があるが、読んだ記憶があるので検索したところ、2009年11月17日の記事にアップしてある。このシリーズを読み継ぐきっかけになった本である。

 本集では、不況の長引く予感のせいか、冴えた話は少ないようである。

 D佐紀子さんの、グリーンランド(デンマーク領、電子辞書版広辞苑に拠る)の男性と結婚してその地で住む話「イヌイットになった私」、映画評論家だったI偲(しのぶ)さんがハンガリーの映画監督と結婚して住む話「過去と未来を償い終わりぬ(ハンガリー国歌の1節)」など、いざとなれば女性は逞しいなあ、と感嘆した。

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