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2012年12月21日 (金)

長谷川素逝「暦日」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第5巻(昭和56年・刊)より、12番めの句集、長谷川素逝(はせがわ・そせい)の、最終第6句集「暦日」を読みおえる。

 原著は、昭和21年、宝書房・刊。

 323句を、24節気の小題に分けて収める。

 彼は、第1句集「砲車」の戦争吟で有名であり、この「大系」の第3巻に収められている。僕は、戦争における庶民の残虐さの表れとして、取り上げなかった。

 彼は病んで帰還、「暦日」では自分の近い死を覚って、寂光のなかの句境であろうか。

 以下に5句を引く。

円光を著て鴛鴦の目をつむり

春めくと障子をしめて机にもどる

木蓮のつぼみのひかり立ちそろふ

飛鳥路の秋はしづかに土塀の日

ぬきんでて八つ手の花の日なたあり

Phm10_0874
ダウンロード・フォト集より、大地の1枚。

本文とは無関係。

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