詩誌「アリゼ」152号
兵庫県・在住の詩人・S陽子さんが送って下さった同人詩誌「アリゼ」より、昨日に続き、第152号を紹介する。
2012年12月、アリゼの会・刊。63ページ。
「アリゼ」は、兵庫県・在住の詩人を主な同人とする詩誌である。
「乗船者名簿」と題する同人住所録には31名が、寄稿者は4名が載る。他には「船便り」と題するエッセイ・コーナー、表紙絵などから、「アリゼ」は帆船に関わる語だと思うが、僕の電子辞書ではわからない。わかる方、お教え下さい。
K清仁さんの「草叢のようなかれら」は、(日本の現在の状況に照らしても)非戦の詩である。その序詞にヒゥーナーフェルトの言葉が載っている。この文では曾孫引きとなる。
「第二次世界大戦中にヘルダーリンとハイデガーの作品を背嚢の中につめて、ロシアかアフリカのどこかで死んでいった若いドイツの兵士は、数えきれないほどであった」。
僕はハイデガーの「存在と時間」(岩波文庫3冊)を読み進んで、第3巻の時間論は、僕の考えと違っていて読まなかった。
これも岩波文庫の「ヘルダーリン詩集」を手に取ってみたが、「どこが良いのか」わからなくて、読まなかった。
ヒゥーナーフェルトの言葉に拠ると、僕の感覚は正しいのだろうと、自信を持った。
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