エッセイ集「ネクタイと江戸前」
日本エッセイスト・クラブ編「’07年版ベスト・エッセイ集 ネクタイと江戸前」を読みおえる。
文春文庫、2010年・刊。61編。
翻訳家・川路圭子(かわじ・けいこ)さんの「春が来て」は、教育困難校レベルの高校で教える1年を描いた。こぼれ落ちる生徒も多く、「人生航路の無事を祈りたい」と書く。
棋士・佐藤康光(さとう・やすみつ)は「ゲン担ぎ」を書いた。将棋棋士の中で、僕は彼のファンである。ただし僕は、「竜」と「馬」が、何が成った駒かわからない。
「’83年版 耳ぶくろ」より、欠けることなく25冊を読んで来て、この本でこのシリーズの読書を一旦停止とする。
僕の好きな、ほのぼの・しみじみする時間を、多く持てた。
このシリーズに出会って、僕は幸運だった。
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