「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」のDVDが発売された。
しかし高価なので、遡って「湾岸署最悪の3日間!」の中古DVDを購入・観賞した記事(今年3月24日付け)では、「THE FINAL」の中古DVDが安価に出る日を待つと書いた。
しかし「Yahoo!」内の「GyaO!」で、安価で観られるのである。
2時間余りのドラマを、525円で、2日間のみの期限で、観られる。さっそく手続きをして、(今日火曜日は指定休日なので)、午前に観賞した。
今回のドラマは、警察の隠蔽体質を取り上げている。
ストーリーがリアリティに欠けるのは、初めからの事である。
しかし織田(青島・役)―柳葉(室井・役)ラインに対立していた上層部を、すべて退職へ追い込んで、シリーズの幕を降ろすのは、ドラマ手法として、やや安易ではないか。
「GyaO!」ではドラマを、有料・無料で鑑賞できるので、どうしても観たいドラマがあったら、また利用したい。
季節に合うだろうか。
事情があって、東京都・在住の歌人・大松達知(おおまつ・たつはる)氏が、僕を含め「コスモス短歌会」F支部へ、彼の第1歌集「フリカティブ」、第2歌集「スクールナイト」を贈ってくださった。
彼は「コスモス」選者、「棧橋」同人、他。
なお彼の第3歌集「アスタリスク」については、2009年5月13日の記事(←リンクしてあり)で既に、紹介している。
「フリカティブ」について。
2000年、柊書房・刊。25歳~29歳の作品、361首。
帯・栞(3歌人による)。
拙い感想を書くと、短歌において、生活において、大人(たいじん)の風格を見せる彼にも、こんな若い(しかし、しっかりしている)時代があったのだなあ、という感慨が湧くのである。
以下に7首を引く。
待ち合せは例の公園 待たされていつもながめてゐたる噴水
自転車に足枷をするごとき朝 首輪をはづしやるごとき夕
考へごとして眠れずに妻ゐるを知りつつ全き個の闇に落つ
業務上偽(にせ)笑顔はた偽(にせ)激怒あればゆがめりいちにちの飢ゑ
疲れゐるわれに気づけり授業するわが声の高くなりゆくときに
掃除する妻はジグザグ怒りをりわたしは森となりてしのげり
つかれゐるからだの森にうづまきてしづみゆきたりジョン・コルトレーン
一昨日にAmazonへ注文した「ハイドン作品集」が、今日の午前に届いた。ゴールデン・ウィークにどこへも出かけないので、その代わりのようなものだ。
CD150枚、紙ジャケット、紙外箱。インポート ショップクラウド・販売。写真は、外箱の表。角に少し傷がある。
オランダのクラシック・レーベル、BRILLIANT CLASSICS版。バッハ・他の廉価版全集を出している。
1セット1万3千円弱、1枚80円余りで買えるのは、普及品としても廉価だろう。
今日の午後、1枚め(交響曲第1番~第3番)を聴いた。76分余。
静座して聴く余裕がないので、パソコンのiTuneで掛けて、隣りの部屋である人の歌集を読んでいた。
穏やかな音楽で(あまり刺激的なクラシック音楽を好まない)、読書を止めてしばらく聴き入ったりした。
これから時おり、聴いた感想を報告したい。
国文社、1988年・刊。
箱、帯、281ページ。
先の同「Ⅲ」の紹介は、今年2月18日の記事(←リンクしてあり)にある。
リルケ(1875~1926)は、1922年2月、「ドゥイノの悲歌」10編、「オルフェウスへのソネット」55編、他を完成したあと、ヴァレリーの作品の翻訳等を成していた。
ここに収められた書簡は感興深い。
しかし併収された「ネルケ夫人へのナニー・ヴンダリー・フォルカルト夫人の手紙」、秘書だったジェニア・チェルノヴィトフによる「ライナー・マリア・リルケの最後の数か月」が、リルケの最晩年と逝去を描いて、感慨を起こさせる。
その「最後の数か月」に拠ると、伝説的に語られる通り、リルケは薔薇の棘が刺さった指の傷から、白血病が悪化して逝いたようだ。
最後に自作を1首。「コスモス」2013年1月号より。
アマゾンで詩人リルケの書簡集四冊を買ふ長く欲りゐき
先の4月14日、「群青の会」会合のおり(その時の記事←リンクしてあり)、同人AUさんから借りた詩誌、「現代詩図鑑」第11巻・第1号を、読みおえる。
2013年2月、ダニエル社・発行。
U今日子さんの詩時評、25名の詩、2人の招待らしい詩人の詩を、載せている。
W那智子さんの短い(2行ないし3行)詩9編を並べた、総題「プレリュード」が面白い。以下に1編を引く。
まぼろし
遠い犬を
見たのが
最後である
またSさざえさんの「生誕」第2連には、つぎのように書かれる。
それらが
配列されて
生れた わたし
満ち引く潮の不出来な作品
自分を完璧な人間だと思っている人は少なく、多くの人が自分の欠け足りない面を自覚しながら、生きているのだろう。
先の4月18日の記事で買い入れを報せた、総合歌誌「歌壇」2013年5月号を読みおえる。
ただし短歌作品がおもで、散文はあまり読んでいない。
僕は短歌作品よりおもに学んで、歌論を読む事が少ない。僕の現代短歌入門は、「昭和萬葉集」全21巻だといえる。
巻頭20首では、岡井隆「武蔵野と名古屋のあひだで」が感興深い。
また研究者・歌人として活躍する、永田紅(ながた・こう)「いま二センチ」20首は胎児を描いて、生命の連鎖を思わせる。以下に1首を引く。
この子には祖父母の三人すでになし白黒写真のごと遠からむ
胎児の祖父母(つまり夫婦の両親)を思わせ、また自分の祖父母(僕の生まれた時、父方の祖母はいなかった)を偲んでしまう。勝手な観賞である。
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