県内にお住まいの詩人・山田清吉さんが7番め(巻末「著者について」に拠る)の詩集、「土偶(でこんぼ)」を送って下さった。
2013年6月、紫陽社・刊。34編。
彼は1929年・生、日本農民文学会会員、詩誌「角(つの)」同人。
農に生きて来て、末期を思い、またインド・ネパール・チベットと遠い旅を重ねて、感慨を綴る。
東日本大震災をめぐって書かれた作品があり、次に「海 3・11」より、初めの部分を引く。
どうすればいいんじゃ
どうすればいいんじゃ
手足まといになるからくるな
友は口をあけたまま砂を
目はひらいたまま涙を
ガレキの隙間から
うかがい待っているというのに
(後略)
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