« 2013年6月 | メイン | 2013年8月 »

2013年7月の23件の記事

2013年7月15日 (月)

「ハイドン作品集」17枚め

Cimg7111Cimg7113










 今年4月29日の記事で購入を紹介した、「ハイドン作品集」を聴き進んで、今日は17枚めを聴いた。

 今年6月4日の記事(←リンクしてある。クリックすればジャンプする)で作品集11枚めを紹介して以来である。

 交響曲第58番ヘ長調(1776年作曲)、同59番イ長調(1776年頃作曲、「火事」の副題がある)、同60番ハ長調(1774年作曲、「うかつ者」の副題がある)の、3曲を収める。

 写真は、左が紙ジャケットの表、右が同・裏である。

 曲調は、穏やかな抑揚だけではなく、近代を思わせる激しさも1部にある。ハイドンは、古典派の代表的作曲家と、されるけれども。

 今日もCDをパソコンに掛け、Windows Media Playerで聴いた。

2013年7月14日 (日)

鈴江幸太郎「水の上」

 初音書房「鈴江幸太郎全歌集」(1981年・刊)より、8番めの歌集、「水の上」を読みおえる。

 先の7月7日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「夕映」に続く歌集である。

 原著は、1962年、初音書房・刊。492首。

 3年の歌作の間には、住友電気工業・社史、伝記「鈴木馬左也」の上梓を果たした。

 また60年安保の年を含むが、若干首で触れているのみである。

 以下に7首を引く。

もろともに床のぶる夜半(よは)に月照りて若きらはまた峯に出でゆく

つぬさはふ石見(いはみ)の海をおほふ曇り濃き雲淡き雲みだりつつ

もの言はぬ老の心となりにけりあらはなるわが合歡の淡紅(うすべに)

もろともに泛きてたゆたふ鳰ふたつ相寄るときに啼くことはなし

夜の梅に出でて歩みし我といふ醉ひて覺えぬことは寂しき

今までに生きつぎしさへ運強き我とおもはむ社史が本に成る

折々に濁れる川を見下して明るき高層の室に落つかず

Photo
写真素材集サイト「足成」より、花菖蒲の1枚。

今年も花菖蒲の花を見ずに過ぎてしまった。

2013年7月13日 (土)

芦原すなお「ルフラン」

Cimg7110 芦原すなお(1949年・生)の短編小説集、「ルフラン」を読みおえる。

 小学館文庫、1999年・刊。

 写真のカバーが汚れているが、裏には「BOOK OFF」の値札が付いたままである。

 彼の小説では、2009年4月25日の記事(←リンクしてある)に書いた、「松ヶ枝町サーガ」以来である。

 この本には、8編の短編小説が収められる。

 いずれも40歳代の既婚男女が、ドタバタ悲喜劇のあとにハッピイ・エンドでしんみりさせようとしているようだが、僕はあまり乗れなかった。

 環境の違い、年齢の違い、のせいだろうか。

 最近の僕は、小説を読もうとする時、軽いもの、短いもの、を選びがちでいけない。

2013年7月12日 (金)

福田蓼汀「山火」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第6巻(1981年・刊)より、13番めの最後の句集、福田蓼汀(ふくだ・りょうてい)「山火」(やまび)を読みおえる。

 先の7月6日の記事(←リンクしてある)、加倉井秋を「胡桃」に続く句集である。

 原著は、1948年(昭和23年)、かに書房・刊。

 虚子の例によって長い序、600句、後記を収める。

 福田蓼汀(1905~1988)は、陸軍中将の父を持ったが、戦争吟、反戦吟どころか、敗戦を吟じた句も見せない。尋常ではない。

 俳句に美を求める芸術至上主義の立場をとったが、それは結果としての方向性だろう。

 以下に5句を引く。

寒菊と白き障子を隔て住む

夕顔や今日は言葉の多かりき

苧環や判官の墓姫の墓

大陸の綺羅星の夜を暖房車

人よりも冬木親しと病み籠る

Phm10_0584
ダウンロード・フォト集より、清流の1枚。

異常気象が常態化している日本である。

2013年7月10日 (水)

小さな買物

Cimg7107Cimg7104











 先日、Amazonのマーケットプレイス「不死鳥BOOKS」に注文していた、古井由吉の小説「櫛の火」(新潮文庫、1981年・刊)が届いた。

 彼の作品は、難渋する文章が多いが、1部に熱心な愛読者がいるようだ。

 古井由吉の文庫本が、Amazonに現れだしたようで、歓迎している。

 昨日、電器量販店「百満ボルト本店」へ行って、小さな買物をした。

 右の写真の、円筒形のものは、液晶用ウェットクリーニングティッシュである。初めて買った。これまでパソコン画面の汚れを取るのに苦労していたから。

 その下の青いシートは、マウスパッドである。2つとも、エレコム製。

2013年7月 9日 (火)

「踊る大捜査線 # 1」

 休日の今日午前、GyaO!より「フジテレビ オンデマンド」の「踊る大捜査線 # 1 サラリーマン刑事と最初の難事件」を観おえる。約1時間、8日間・315円。

 観賞の月日の順では、先週の7月2日の記事(←リンクしてある)、「#11 青島刑事よ永遠に」に続く。

 テレビ放映順では、最後から最初に帰った形だろう。

 主人公・青島刑事(企業営業マン2年、交番3年の経験あり)を初め、おもだったメンバーの登場としては、やや優れている。

 殺人犯(前に鍵を何十も持っていて、調書を取られた)が、青島刑事の取り調べ中のボヤキが因でのちに自首する(僕は初めに怪しいと思った。余計な伏線はないだろうから)、というヒネリは効いている。

 ギバちゃんは、警視庁の非情な刑事・室井役で、悪役的な登場だった。後の変化は、シナリオ作家の頭の中に、既にあったのか。

Phm10_0495
ダウンロード・フォト集より、湖の1枚。

今日も暑い日だった。

2013年7月 8日 (月)

「探訪日本の古寺 3 東京・鎌倉」

Cimg7100
 小学館「探訪日本の古寺」(全15冊)より、「3 東京・鎌倉」を見おえる。

 1981年・刊、箱、帯、月報あり。

 先の6月10日の記事(←リンクしてある)、「探訪日本の古寺 2」に続く紹介である。

 権力の地だけあって、有名な古寺が多く、浅草寺、柴又帝釈天、寛永寺、増上寺、泉岳寺、等の他、1ページに5つの写真を載せる場合もある。

 今回も、矢内原伊作、綱淵謙錠、中島梓、虫明亜呂無、渋沢龍彦、井出孫六、等のメンバーが散文を寄せているけれども、僕は読む気が起きなかった。

 彼らも出版社に依頼されて小品を書いたのであろうし、僕の宗教への反感もある。

2013年7月 7日 (日)

鈴江幸太郎「夕映」

 初音書房「鈴江幸太郎全歌集」(1981年・刊)より、7番めの歌集、「夕映」を読みおえる。

 先の6月22日に、6番めの歌集「屋上泉」を紹介した記事(←リンクしてある)以来の、紹介である。

 原著は、1959年、林泉短歌会・刊。

 歌人の還暦に至る3年間の、530首を収める。

 この時期、特別な事件はなく、主宰する歌誌「林泉」の編集、歌会、吟行などに励んだようである。或る女性に思いを寄せるらしい歌群もある。

 以下に7首を引く。

船のゆきのままに移ろふ靑山のここにも高く家群(やむら)こもれり

寂しきは我といづれぞ瀨々の音ひびく日を夜をしづまりて臥す

アララギの友のすくなきふるさとに井坂吉惠(ゐざかきちゑ)も死にゆきにけり

雨具ぬれて岬端(さきはな)に立つは朝くらき海を見張れり群れくる鰤(ぶり)

あくがれは齡(よはひ)とともに深くして夕日ヶ濱をまた何時か見む

折紙(をりがみ)の上にうつ伏し眠りたる幼き孫を見るしづごころ

川波の響の中に横(よこた)はり聲とどかねば言はぬもしたし

Phm10_0586
ダウンロード・フォト集より、清流の1枚。

涼を求めて。

 

2013年7月 6日 (土)

加倉井秋を「胡桃」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第6巻(1981年・刊)より、12番めの句集、加倉井秋を「胡桃」を読みおえる。

 先の6月14日に、中村草田男の第4句集、「来し方行方」を紹介した記事(←リンクしてある)以来である。

 原著は、1948年、白砂書房・刊。

 富安風生の長い序、加倉井秋を(本命・昭夫、1909~1988)の1939年~1947年の作503句、自跋を収める。

 口語の句が多く、破調もある。

 建築デザインを本職としたので、構図の取り方に独自のものがある、とされる。

 以下に5句を引く。

扉に倚れる電車の売娘稲は黄に

活けてある芒が呆けて独身寮

ふらここにたゞ腰掛けしばかりなる

万緑や防空服をもて勤む

鉦叩き応へる声のはるかなる

Photo
写真素材サイト「足成」より、アジサイの1枚。

季節に合わせて。

2013年7月 4日 (木)

「第五回 窪田瑞穂書作展作品集」

Cimg7095Cimg7098










 図録「第五回 窪田瑞穂書作展作品集」を見おえる。

 鯖江市に在住の書家が、還暦・瑞穂会館10周年記念として、1991年3月28日~3月31日に、県立美術館で催した個展の、図録である。

 様々な書体で、様々な語(漢文・漢詩の1部、等)を筆にしている。

 写真の左は、表紙。右は60~61ページである。それぞれクリックして、拡大してご覧ください。

 中には「藝に游ぶ」(書の字体は異なっている)の語もあり、そのような心境かと感心する。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート