朝井リョウの小説、「桐島、部活やめるってよ」を読みおえる。
このブログの7月16日付け記事で、入手を紹介した4冊の内の、1冊である。
集英社文庫、2013年6月・13刷、帯。
作者が大学生時代の2009年、第22回小説すばる新人賞を受賞した、デビュー作である。
5名が語る6編の話が、バレーボール部(キャプテン)を辞めるという話の広がった桐島をきっかけに、高校生の生活と心情を描く。
授業や家庭は描かれなくて、部活、恋、遊びの話が多い。
しかし、過剰な自意識の抑圧や、自分と周囲の者の将来への不安、クラス内・部活内の格差も描かれて、読み応えがある。
短編小説「東原かすみ~14歳」を加えている。
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