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2013年11月14日 (木)

詩誌「アリゼ」第157号

Cimg7364 同人詩誌「アリゼ」第157号(2013年10月31日・発行)を読みおえる。

 兵庫県・在住の詩人をおもな同人とするが、関西在住の方のほか、埼玉県、和歌山県に在住の方もいる。誌末の名簿に拠ると、同人30名、寄稿者2名である。

 隔月刊で、粘り強い歩みを続けている。

 目次の題名を見ると、キャッチーな題が多い。「カワラヒワが」「今を編みながら」「夕焼けいろの小ガニ」「ドーナツ考」「パズル」「相対性理論」等々。

 2020年の東京オリンピック開催決定に触発されたのか、1964年東京オリンピックに触れる、T・和美さんの「十四歳」、M・真由美さんの「阪南横丁」がある。僕は田舎の少年で、建設ラッシュなど知らなかった。

 F・優子さんの「夢の証明」が、夢の感覚をリアルに描いている。最後の5行を引く。


  夢の証明

    F・優子


  (前略)

たぶん わたしたちが生きていくために

殺された感情や言葉の死骸が

昼間閉ざされた夢の通路に転がっていて

夜になると たったひとりの観客のために

淋しいショーを始めるのだろう

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