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2014年4月23日 (水)

ホラーティウス「カルミナ」

 平凡社「世界名詩集大成(1) 古代・中世篇」(1960年・刊)より、ホラーティウス(前65~前8)の詩集「カルミナ」の抄訳、19編を読みおえる。

 彼もまた「皇帝の眷顧に浴して」いたが、喧噪の巷から遠ざかり、田園の平和を楽しんだ。(解説より)。

 ローマ共和制末期からの詩人で、この詩集には古典の典雅や新世代の先鋭はない。世俗の心情を詩に作っている。

 また訳も古風で、今となっては読みづらい。以下に1部を挙げる。

  第三巻の二十六


 年長(た)けてようやくに、乙女にふさう頃となり

(ほこ)をまじえて また誉なしとせず

されど今わが剣と 戦(いくさ)に飽きし

わが竪琴と、 この壁に奉(まつ)りていなん

   (以下・略)

  呉茂一(くれ・しげいち)訳

Photo写真素材集サイト「足成」より、ツツジ(サツキ?)の1枚。

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