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2014年7月26日 (土)

「渡辺白泉全句集」より(3)

 沖積舎「渡辺白泉全句集」(2005年・刊)より、3回めの紹介をする。

 7月20日の記事、「同(2)」に継ぐ。

 今回は、敗戦後の1946年から、1956年までの句である。

 ただし、総合俳誌や俳句年鑑などに寄せたのみで、結社誌には加わらなかった。

 すでに前衛俳句ではなく、政治的前衛でもなかった。執筆禁止、兵員応召を解かれて、生活吟だと僕は思う。

 以下に4句を引く。

咲きみちて蝶のをらざる牡丹かな

呼び合うて泥へ乗りゆく千鳥かな

法師蟬山に鳴かねば胸に鳴く

わが冬や林檎を呉るゝ厨妻

Photo「フリー素材タウン」より、向日葵の1枚。

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