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2014年7月20日 (日)

「渡辺白泉全句集」より(2)

 沖積舎「渡辺白泉全句集」(2005年・刊)より、1938年、俳誌「広場」に合流したあと、1942年までの句を読みおえる。

 7月17日の記事、(1)に続く。

 彼は1939年、「京大俳句」に参加し、1940年「俳句弾圧事件」に遭い、執筆禁止を命じられた。1941年、1942年に、変名で数度、俳誌「鶴」に投句している。

 その後、敗戦まで、句の発表は無かった。

 以下に5句を引く。

天兵に砲丸が降り地雷が裂け

突撃の立ちどまり歩き驅け倒る

包帯が寝臺の上に起き上る

戦争が廊下の奥に立つてゐた

天の塵妻泣く家を出でて來ぬ

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の花の1枚。

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