総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2014年8月号を読みおえる。
特集は、「短歌の空想の力――フィクションとファンタジー」である。
僕の短歌はリアル派なのだが、読む短歌はフィクション・ファンタジー、共に好きで、寺山修司、永井陽子は全歌集を読んだくらいである。
「作品五十首」は、米川千嘉子「榧の純真」である。統一したテーマというものは判らないけれども、気になる1首があり、下に挙げる。
滅び始めし国の小旗を頬に描く若者はもうほろべと言はず
戦後民主主義が滅びようとし、若者はもう反権力でさえない。教育から歪めて行った保守政治家も、満足しているだろう。
「フリー素材タウン」より、睡蓮の1枚。
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