岡本かの子「母子叙情」
Google Playブックスより、岡本かの子の小説「母子叙情」を、「青空文庫」発でタブレットにダウンロードし読みおえた。
同様にして読んだ岡本かの子の小説は、先の1月8日の記事(←リンクしてある)、「巴里祭」以来、6作めである。
1家がヨーロッパ外遊より帰国する前、パリに美術修業のために置いていく息子との別れの直前の様子。日本で息子に似て見えた青年との交際。パリから息子の先輩画家が来日して、展覧会を催すなど夫婦しての活躍。おもに3つの件が描かれる。
母親の息子を想う心、という事にはなっているけれど、一貫したテーマは無いようだ。
また表現は豊かとはいえ、内容は私小説的であり、長編ではあるが感興が弱かった。
まだタブレットには、彼女の小説を何編かダウンロードしてある。ちくま文庫版全集の端本、3冊も持っている。
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