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2015年7月の30件の記事

2015年7月31日 (金)

「村上さんのところ」(3)

 1昨日に続いて、村上春樹「村上さんのところ コンプリート版」(Amazonのkindle本、新潮社・版)のその(3)である。

 初期の攻撃的な文章が(彼自身もその自制を求めた)減ったのか、読者との通信は親身なものになっている。「村上さんちで話をしようか」的な気持だろうか。

 彼は走る事に就いて「その意味はタイムや順位とは関係なく、いつまでも(永遠にとは言いませんが)続いていくものです」と述べている。

 僕の詩、短歌、ブログも、そのように続けられれば、と思う。もちろん評価や数は、追い求めやめられないけれども。

 全体の10%を読みおえたところである。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の花の1枚。

2015年7月30日 (木)

木槿とミニ薔薇

Imgp1037

Imgp1040

 先の7月27日の記事(←リンクしてある)と同題だが、今回は1輪ずつのみである。

 左は、白花一重の木槿。底に色がなく、清楚である。

 右は、ミニ薔薇の2回め・3輪めの花。キッチンの窓辺より、鉢を軒下に移して、写真を撮っている。

 ミニ薔薇の開花の、いつ頃が花季か、よくわからない。

2015年7月29日 (水)

「村上さんのところ」(2)

 村上春樹「村上さんのところ コンプリート版」(新潮社・版)を読んでいると、面白い箇所があった。

 質問は、読書で「途中で挫折した世界的名作もあるのでしょうか?」

 答えとして、プルーストの「失われた時を求めて」、ロレンス・ダレルの「アレキサンドリア・カルテット」、他を挙げている。

 僕は両方を読んでいる。「失われた時を求めて」は、高校生の時に、新潮文庫13冊で。「アレキサンドリア・カルテット」4部作の内2部は高校生の時に、河出グリーン版・世界文学全集で。結婚後に、4部揃いを買って、完読した。

 僕にも、村上春樹に勝てる点があった。

 この本の7%しか、僕はまだ読んでいない。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の花の1枚。

2015年7月28日 (火)

村上春樹「村上さんのところ コンプリート版」(1)

Photo Amazonのkindle本コーナーより、村上春樹「村上さんのところ コンプリート版」を、予約購入した。

 初め7月31日配信・2000円の予定だったが、7月24日配信・1800円に変更された。

 期間限定サイト「村上さんのところ」に寄せられた37465通全部に彼が目を通し、3716通に返信した、質問・相談と解答を、すべて収めた本である。

 解答のうち、僕にも関わるかな、という文章を手帳に写している。その(1)。

「思い直してがんばってください。そういう機会が与えられる人って、そんなに数多くはないんです」。

 僕はごくごく小さな原稿を引き受けて、あと4分の1なのだけれど、資料が多いのと、この頃の暑さで、バテ気味だった。この解答に出会って、また元気が出て、1日のノルマを決めて、資料読みをしている。

 なおパソコンとタブレット、同期して両方で読めるが、タブレットのほうが操作が楽なので、それで読んでいる。

2015年7月27日 (月)

木槿とミニ薔薇

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 庭で、木槿の花が咲き始めた。木槿が咲くと、当地方も真夏である。

 左の花は赤花一重、右の花は赤紫八重(花笠咲き)である。

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 下の2枚は、ミニ薔薇の写真。今年6月17日の記事、「夾竹桃2種・他」の最後の写真の株である。買った時に付いていた莟は5つか、みな咲いたが、そのあとの2代めの花。

 なおその前の、長く楽しませてくれた株は、幹を切り替えたが大輪にならず、庭隅に捨てた。庭隅に捨て植えにする手もあったが、病気や虫を呼んでも困るので、廃棄した。

2015年7月26日 (日)

8月号「COSMOS集」

 結社歌誌「コスモス」2015年8月号より、昨日に続き、「COSMOS集」の読了を報せる。

 「COSMOS集」は、「あすなろ集」と「その二集」の特選欄であり、「あすなろ集」より30名、「その二集」より12名が、各5首(まれに6首)掲載される。

 「あすなろ集」、「その一集」への昇級は、2年間(1月号~12月号を、1年間とする)の掲載歌数に拠るので、「COSMOS集」掲載は、有利である。

 僕が付箋を貼ったのは、「あすなろ集」特選より、I・祐太さんの「一房のぶだう」5首よりの次の1首。

ひるさがり猫背がふたり猫舌がひとり集へり喫茶ダフニに

 2句と、3、4句の対が、奇蹟的に生まれた。「り」の多用、「に」の重なりは、音韻的に快いとも、あるいはしつこいとも、取る読者がいるだろう。

Photo

「フリー素材タウン」より、蓮の花の1枚。

2015年7月25日 (土)

「その一集」特選欄

 結社歌誌「コスモス」2015年8月号より、昨日の「月集」に続き、「その一集」特選欄の読了を報告する。

 「その一集」通常欄は、ただいま精読中なので、機会があれば記事アップする。

 この特選欄は、9選者×5名=45名が、各5首(まれに6首)掲載される。

 詠みぶりだけでなく、内容も、選の鍵になっているようだ。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。S・修一さんの5首より。

あの服かこの服かなど迷ひゐし父が遺影を撮ると出でゆく

 「父が」までは、お洒落して遊びにゆくかと思わせて、そのあとで厳粛な思いにさせる。

Photo

「フリー素材タウン」より、蓮の花の1枚。

2015年7月24日 (金)

「月集スバル」「月集シリウス」

 結社歌誌「コスモス」2015年8月号の、初めより「月集特別作品」、「月集スバル」、「月集シリウス」を読みおえる。

 「月集特別作品」(「月集スバル」「月集シリウス」よりの特選欄、12名)の初め、宮英子氏の「どうして?」5首では、お名前の上に「故」の字がついている。悲しく寂しい。

 「月集スバル」「月集シリウス」の歌は、言葉の調べが整っている。「舌頭百返」という語を、読んだように思う。様々な短歌観があるようだが。

 付箋を貼ったのは、次の1首。「月集シリウス」のI・玲さんの作品。

卒論を書き了へたる子眠りをり弓手にゆるくスマホを握り

 「弓手」は「ゆんで」と読み、左手の事。疲労と脱力の様が、描かれている。

Photo

「フリー素材タウン」より、蓮の花の1枚。

2015年7月23日 (木)

「群青の会」会合

 2人きりの同人詩誌「群青」の、会合をそろそろ開こうと、相棒・こぐま星座さんに呼びかけていた所、彼よりメールがあり、6月28日以来の(当時の記事は、6月29日付けである)、会合を開く事になった。

 昨日(7月22日、水曜日)午前9時より、「ユトリ珈琲店」にて。僕はかき氷、彼はモーニングセットのあと、本題。

 「群青」第33号の反響を、お互い伝え合った。

 歌誌「コスモス」8月号の僕の歌を読んでもらった。

 また僕は、タブレットを携行し、昨日の記事に書いたkindle本、「若山牧水大全」を見せた(自慢した)。

 それにしても、kindle本の全集類は、出版革命である。例えば「夏目漱石全集」、「鴎外全集」、「宮沢賢治全集」、「与謝野晶子大全」他、多くの全集がたった200円で受け取れる。編集者、出版社に、やや不安が残るようだけれども。

 ITによる商品革命は、カメラ(廉価なミラーレス1眼)に期待していたが、全集本に来たか、という感じである。

 こぐま星座さんも用事があるらしく、僕も用事があり、10時頃に散会した。

Photo

「フリー素材タウン」より、睡蓮の1枚。

2015年7月22日 (水)

「若山牧水大全」

Photo Amzonのkindle本コーナーから、「若山牧水大全」を買い、Kindle for PCにダウンロードした。

 2014年3月25日・初版。99円。

 僕は短歌新聞社・版の「若山牧水全歌集」(定価・8千円)を買って読み始めた事があるが、1ページ20首とぎゅうぎゅう詰めで読みにくく、頓挫した。

 また春秋社・版「若山牧水選集」(5冊)と、雄鶏社・版「若山牧水全集」の第11、12巻(書簡集で、揃いかどうかは判らない)が蔵書にあり、読みやすい全歌集のみを探していた。

 この「大全」1冊には、全15歌集と、随筆集(抄)が収められている。全歌集と、散文の抄を求めていた僕に、ぴったりの廉価本である。

 タブレット(10インチ)にも同期できて、1ページ8首と読みやすく、外出先でも読める。

 Kindle本では、著作権の切れた作者の、全集、作品集が99円、200円などで続々と発売されている。読者としては喜ばしいが、街の書店、古本屋さん、BOOK OFFなど、商売が更に難しくなるだろう。

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