詩誌「ココア共和国」vol.18
宮城県・在住の詩人・秋亜綺羅さんから頂いた、季刊個人詩誌「ココア共和国」vol.18を読みおおえる。
同誌の受贈は、今月12日の記事「届いた3冊」にアップした。
また同誌vol.17の感想は、今年4月10日の記事(←リンクしてある)にアップした。
小林稔「記憶から滑り落ちた四つの断片」は、4章8ページにわたる長詩で、1年半になろうとする外国旅行のエピソードと思念を描く。
岡本啓「ポリフォニー」(8ページ)は、行間を読むしかない。
高橋英司「恋愛コスパ」は、二股の恋、譲る恋を、A男、B子という呼び名で描き、ありうる事と思わせる。
吉田稀の小詩集「猫の返事」(14ページ)では「幾万の昭和の約束が/今日も/まつりごとに翻弄されてゆく」と、また秋亜綺羅「死は生の中にしか存在しないのだから」(5ページ)では「肉と骨と臓器を背負っているロボットくんわたし/なんとかしろよ、前衛といったってまもることじゃないか」と、生き辛い世をうたっている。
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