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砂川光子さんの第一歌集「時間の川」(ながらみ書房・刊)を読みおえる。彼女は「花ゆうな」「未来」所属の歌人。1937年生まれ、沖縄県在住。作風は特異で、「大和朝廷の雅び」「写実・写生の呪縛」から自由である。たとえば次のような歌。
急ぐのは時間かわれか後戻りならざれば今振り返り見む
このような思念だけを述べた作品は「コスモス」では歓迎されないだろう。しかしこの歌を優れた作品として受け入れる器のある所が、短歌の世界の素晴しさである。
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