茨木のり子「鎮魂歌」
花神社「茨木のり子全詩集」(2013年・2刷)より、第3詩集「鎮魂歌」を読みおえる。
第2詩集「見えない配達夫」は、先の8月18日の記事(←リンクしてある)にアップした。
「鎮魂歌」は、1965年、思潮社・刊。14編。
「花の名」は、彼女風の父への挽歌である。こののちも幾つかの(多くの?)挽歌を書いた。
「私のカメラ」「大男のための子守歌」は、夫への相聞だろう。夫が大男だったかは、別として。
「鯛」は、最終行に「愛もまたゆうに奴隷への罠たりうる」と戒めている。
長編「りゅうりぇんれんの物語」は、強制連行を扱うが、後半に美文美談調になったようで惜しい。
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