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2016年6月の28件の記事

2016年6月30日 (木)

「COSMOS集」読了

 結社歌誌「コスモス」2016年7月号より、「COSMOS集」を読みおえる。

 その前の「その一集」特選欄・読了は、先の6月25日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 「COSMOS集」は、「その二集」と「あすなろ集」の特選欄である。この集が、「コスモス」で最も元気があるようだ。

 特選ではないが、「あすなろ集」昇級してすぐ亡くなられたT・加寿美さん(わがF支部会員)の4首が、名前に故を付されて載った。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。T・泉さんの「陽と風」5首より。

子の口にスプーン運べり被災地へ物資とどくる人が発つ日も

 共に、命を大事にすることでは同じである。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月29日 (水)

ローカル路線バス乗り継ぎの旅 シーズン1

 Amazonのプライム(年会費・3900円)のサービスの1つ、プライム ビデオを初めて利用し、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」シーズン1を観た。

 好評のテレビ番組だけれど、当地で受信可能か(当地では、地上波は4チャンネルしかない)わからない。

 太川陽介と蛭子能収に、ゲストは川上麻衣子である。彼女のファンだった時期があり、写真集1冊が古本で高く売れた事がある。

 京都より出雲大社までの、路線バスのみによる自力の旅である。歩き、勘による路線選びなど、苦労を重ねて、3人は4日で出雲大社に到着した。

 時間は、1時間26分。テレビでは何回分か、判らない。次のシーズンも観たい。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月28日 (火)

竹山広「一脚の椅子」

 ながらみ書房「定本 竹山広全歌集」(2014年・刊)より、第4歌集「一脚の椅子」を読みおえる。

 前の第3歌集「残響」は、6月14日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 「一脚の椅子」は、1995年(75歳)、不識書院・刊。449首。

 1996年、歌集「一脚の椅子」により、第4回「ながらみ現代短歌賞」を得ている。

 彼はスロースターターだったが、確実に実績を積んだ。

 以下に7首を引く。彼は生活詠にも優れている。

はづしたる眼鏡を枕べにおけば心得て眼の眠らむとする

ビール一本もて余すわれに加勢して計らひのなく妻の酔ひゆく

三週間のべ五万機の空爆に耐ふるはいかなる怒りにかあらむ

この道に斑猫の飛ぶころとなり通院の足歩歩をよろこぶ

(を)ざかりとなりし二人子盆にきて四日もゐるといふではないか

原爆の傷痕(きず)にておのがなきがらと決められゐたり暁(あけ)の眠りに

ゲートルに巻き締められしことのなき脛をならぶる駅伝走者

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月27日 (月)

若山牧水「その他の随筆など」(1)

 Amazonのkindle本「若山牧水大全」の第3部「その他の随筆など」より、初めの10編をタブレットで読みおえる。

 前回の同「樹木とその葉」(3)は、先の6月22日付け記事(←リンクしてある)にアップした。

 第3部が「随筆など」とある通り、今回の10編(「秋草と虫の音」~「姉妹」)にも随筆だけでなく、小説風の「一家」、小説の「姉妹」、写生文風の「鴉と正覚坊」、重厚な紀行文である「熊野奈智山」「木枯紀行」などを含む。

 書かれた時期はわからない。

 なお第3部は、全27編である。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月26日 (日)

「トラークル全集 Ⅷ 書簡」(1)

 青土社「トラークル全集」(1987年・刊)の「Ⅷ 書簡」より、1回めの紹介をする。

 同「Ⅶ 遺稿(戯曲ほか)」は、今年5月19日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 収められている全145通の書簡の内、年代順に初めより、32通を読みおえる。

 1通めの、ギムナジウム時代の友人、カール・フォン・カルマー宛ての手紙で既に、「…残念ながら ぼくは又、クロロフォルムに逃げてしまった。…ぼくにはもう、破滅が間近に見えているのだから。」と書いている。

 彼はギムナジウムを退学した後、薬局での3年間の薬剤師見習いを経て、ウィーンの大学で2年間学び、薬学のマギスターとなる。

 幼い時からの親友、エルハルト・ブシュベックが、トラークルを励まし続けたようで、トラークルは数十通の書簡を送った。

Photo_2

「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

 

2016年6月25日 (土)

「その一集」特選欄・読了

 結社歌誌「コスモス」2016年7月号の、「その一集」特選欄を読みおえる。

 「その一集」特選も、在クラス会員数が増えて、難関になっているようだが、どうか。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。O・康子さんの5首より。

先生の病を具(つぶさ)に知らざればわが信じゐき再会の日を

 「先生」とは、Oさんと同県の選者で、4月15日に亡くなられた、柏崎驍二氏である。特選5首とも、挽歌である。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月24日 (金)

kindle版「立原道造詩集」4読

 Amazonよりダウンロードした、kindle版「立原道造詩集」を、タブレットで4読しおえた。

 同・3読は、今年1月31日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 今回に読んだ中では、心理的抵抗より心理的敗北感のある作品に惹かれた。公式的に区切ってはいけないけれども。

 青年の純粋な心には、時代の影が鮮やかなのだ。

 彼は、肺結核を自覚し、早い死を予感していたような所がある。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月23日 (木)

歌誌「コスモス」7月号「月集」読了

 結社歌誌「コスモス」2016年7月号より、「月集」を読みおえる。

 「月集」とは、「今月の四人」、「月集スバル」、「月集シリウス 特別作品」、「月集シリウス」の4欄の事である。

 「月集スバル」会員(選者、ないし選者経験者)では、歌壇で活躍したい人がいるだろうし、「月集シリウス」会員には未来の選者を目指す人もいるだろう。あまり想像で物を書いてはいけないのだが。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。「月集シリウスのI・寿子さんの4首より。

わが畑に隣る溜池NET(ネツト)では名に負ふ釣り場となりて賑ふ

 情報格差、という程の事はなく、狭い範囲の情報だろう。ただし意外な動きを見せる場合がある。

Photo_2「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月22日 (水)

若山牧水「樹木とその葉」(3)

 Kindle本「若山牧水大全」より、随筆集「樹木とその葉」を3回めで読みおえる。

 なお同(2)は、6月13日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 間に挟まれた7編の詩以降、「酒の讃と苦笑」~「自然の息自然の聲」「跋」に至る随筆22編である。

 自跋でも「註文を受けて書いたものばかりである。…幼く且つ拙いものゝみである。」と書いている。紙誌に歌人のエッセイを載せると、歌を詠む人以外の読者も得られたのだろう。

 酒の話、家族の話などもあるが、紀行文に優れていた。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月20日 (月)

「歌壇」7月号

Cimg8897 6月17日(3日前)の記事で紹介した歌誌2冊のうち、総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2016年7月号を読みおえる。

 特集は「破調が短歌にもたらすもの」である。

 僕は句割れ、句跨りの歌は、作った事があるが、意図的な字余り、字足らずの歌は作らない。「57577」に収まれば、短歌は内容、形式、何でも有り、という考えである。

 インタビューも2回目となって、高野公彦(以下・敬称略)が、「コスモス」編集室分室初代住込みとなる経緯、ペンネームの経緯など、詳しく語られている。

 水原紫苑の作品連載が7回目となる。歌壇より時代への生贄のような気がするが、そうでないかも知れない。

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