« 2016年8月 | メイン

2016年9月の3件の記事

2016年9月 3日 (土)

ブログを移転しました。

 今回、この3,075回目の記事をもって、このブログを閉じさせていただきます。

 読者の皆様には、長い間のご愛顧をありがとうございます。

 引き続き、ライブドア・ブログ「風の庫」に移転します。

 お引き立てをお願いします。

 なお、新ブログのアドレスは、以下の通りです。
  http://sasuke0369.blogstation.jp/

2016年9月 2日 (金)

越谷オサム「陽だまりの彼女」

Cimg9003 1昨日(8月31日)の記事で、入手を報せた4冊の内、越谷オサムの小説、「陽だまりの彼女」を読みおえる。

 新潮文庫、2011年発行、2015年49刷。

 僕(奥田浩介)が中学生時代に、イジメを助けた同級生、渡来麻緒(わたらい・まお)と25歳になって再会し、恋し、彼女の両親に反対されて駆け落ち、結婚する。

 熱々の2人のようで、幾つもの小さな影が、伏線として張られる。10ヶ月後に、彼女は浩介以外の人から彼女の記憶を消して、消え去る。

 彼女は動物の?の生まれ変わりであったらしく、姿を変えて浩介の前に現れて、不安の残るハッピーエンドとなる。

 再会と結婚生活の夢中さに憧れ、彼女を失った彼の嘆きに感情移入する。

 ライトな文体で書かれた、ディープな恋物語である。

2016年9月 1日 (木)

現代詩文庫「茨木のり子詩集」より「未刊詩編から」

 花神社「茨木のり子全詩集」(2013年・2刷)より、1969年に思潮社より刊行された、現代詩文庫20「茨木のり子詩集」の「未刊詩編から」を読みおえる。書き下ろしを含む15編である。

 先行する第3詩集「鎮魂歌」は、先の8月26日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 「あいなめ」は、漁獲の減ったアイナメに言寄せて、「別れも告げず 脅迫もせず 彼方へと/去りに去りゆくものの気配/ことあげしないことがなにかひどくおそろしい」と、背を向けて去ってゆく者たちを描いているようだ。

 「首吊」は、父の検死した首吊を、「この世の酷薄さをキュッとしぼって形にしたような/てるてる坊主は/時として 私のなかで いまだにゆれる」と、自死した弱者を悼む。

 中流市民の女性詩人として、最も柔軟な心を保った人だった。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、イチジクの1枚。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート