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2016年7月の27件の記事

2016年7月31日 (日)

歌誌「歌壇」8月号

Cimg8939_2 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2016年8月号を、ほぼ読みおえる。

 購入は、先の7月18日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 短歌作品をおもに読み、散文では読まなかったものも多い。

 馬場あき子「空襲と牡丹」20首は、敗戦直前の動員時代を描く。

 道浦母都子「十年忌」20首で、樺美智子を詠んだ2首の内、「樺忌」は今年で喜寿、と詠ったのは、樺美智子の生年より数えての事だろう。16首めの「苦し抜き」は、「苦しみ抜き」の誤植か。

 ニューウェーヴの旗手・穂村弘の「五百円玉の夜」20首には、あまり感心しなかった。

2016年7月30日 (土)

「コスモス」8月号「COSMOS集」読了

 結社歌誌「コスモス」2016年8月号より、「COSMOS集」を読みおえる。

 先の「その一集」特選欄の読了は、1昨日の記事にアップした。

 「COSMOS集」は、「その二集」と「あすなろ集」の特選欄である。

 短歌の齢の若い人の活躍はたのもしい。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。「その二集」特選、H・照美さんの「バナナ一房」6首より。

こだはりを捨てろと言はれ帰宅後に泣きながら読む「かもめのジョナサン」

 僕は「かもめのジョナサン」を読んでいないが、世の中は思う通りに行かない。短歌を詠む事が、世をくぐる助けになれば良いが。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、ダリアの1枚。

2016年7月29日 (金)

「週末起業 これで私もお金持ちかも」

Cimg8945 僕としては珍しく、ビジネス書を読む。

 藤井孝一「週末起業 これで私もお金持ちかも」。

 中経出版、2001年・刊。

 日数をかけて読んだが、熟読ではなく、熱意がないからである。

 退職後の小遣い稼ぎを考えていた。

 この本の、第1章「『週末起業』で自分の夢を実現させよう」には惹かれる。

 しかし第2章「成功のシナリオ『ビジネスプラン』をまとめよう」で、躓く。資格が要るが、面倒そうだ。品物を置く場所がない、など。

 それに年齢も喰っているし、起業という程の事をしなくても、と思ってしまう。

2016年7月28日 (木)

「コスモス」8月号「その一集」特選欄・読了

 結社歌誌「コスモス」8月号より、「その一集」特選欄を読みおえる。

 先行する「月集」は、1昨日の記事にアップした。

 「その一集」特選欄は、9選者×5名×5首の掲載である。

 2年間で8回以上の特選か、結社内外の賞を受賞すると、次の「月集シリウス」へ昇級できるという、難関がある。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。N・淑子さんの5首より。

母の日のカーネーションを抱へきてクロネコは乞ふ「判子下さい」

 純粋な青年(娘さん?)を思わせて、ユーモアがある。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、ダリアの1枚。

2016年7月27日 (水)

竹山広「空の空」

 ながらみ書房「定本 竹山広全歌集」(2014年・刊)より、第8歌集「空の空」を読みおえる。

 第7歌集「遐年」は、先の7月19日付けの記事(←リンクしてある)にアップした。

 「空の空」は、2007年、砂子屋書房・刊。513首。

 社会に向けアンテナを張りながら、生活詠が多くなったようである。

 以下に7首を引く。

よろこべる雨戸の音す幾月か空きゐたる川の向うの家に

たてつづけに攻めのぼりくる台風を躱しくださる九州の神

酸素吸ひながら捧ぐる黙禱のまなこを瞑りをれば終りぬ

五百歩のつもりを七百歩にのばし背高泡立草に毒づく

わが次男、三男ともに肥満にて長男とわれ引きかへに痩す

麻酔銃をうたれて山に戻されし飢ゑたる熊よ人をおそれよ

孫五人曾孫ひとりの生日を妻は記憶す恩寵のごと

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、ダリアの1枚。

2016年7月26日 (火)

「コスモス」8月号「月集」読了

 結社歌誌「コスモス」2016年8月号より、「月集」を読みおえる。

 「月集スバル」には、「コスモス」トップ(無選5首掲載)としての、緊張があるだろう。

 「月集シリウス」には、特選(12名)、4首掲載or5首掲載の競いがあるだろう。

 もちろん、短歌に拠る救済を求め、良い歌を詠みたい、という願望は、会員全員のものであろう。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。「月集シリウス」のK・絢さんの5首より。

妊娠を知つた瞬間ダイヤルが回りかちりと視界が変はる

 わが子が1番大事、という思いだろうか。生命連鎖へ繋がった思いだろうか。

Photo「フリー素材タウン」より、山・高原の1枚。

2016年7月25日 (月)

「トラークル全集 Ⅷ 書簡」(2)

 今日よりこのブログの、記事更新を再開致します。

 青土社「トラークル全集」(1987年・刊)より、「Ⅷ 書簡」の2回めの紹介をする。

 同(1)は、先の6月26日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 前回に続いて、書簡番号33~100の、68通を読んだ。

 変わらず親友・ブシュベック宛ての書簡が多く、雑誌編集者・フィッカー宛ての書簡等も混じる。

 雑誌への詩の掲載、詩集出版など、小さな成功を積んでゆく様が読み取れる。また仕事・金銭の不安定もわかる。

 書簡集は、日付不明のものを含め、145番まである。

Photo「フリー素材タウン」より、山・高原の1枚。

 

2016年7月21日 (木)

お報せ

 ここ数日、胃痛に悩み、今日午後に内科医院へ行き、診察を受けました。

 このブログは基本、毎日更新して来ましたが、数日(今日を含め3日~5日)の、お休みを頂きます。

 必ず戻って来ますので、よろしくお願い致します。

Photo「フリー素材タウン」より、山・高原の1枚。

2016年7月20日 (水)

ムクゲ3種

Photo

Photo_2  

 庭でムクゲ(木槿)が咲いている。

 左は赤花一重、右が赤花八重(花笠咲き)である。

 ピンク花の八重咲きが失せたのが、惜しい。

Photo_4 左の写真は、白花一重である。

 大輪で、底紅もなく、清々しい。

2016年7月19日 (火)

竹山広「遐年」

 ながらみ書房「定本 竹山広全歌集」(2014年・刊)より、第7歌集「遐年」を読みおえる。

 第6歌集「射禱」は、先の7月10日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 「遐年」は、2004年、柊書房・刊。650首。なお題名は「長生き、長命、長寿」等の意である。

 健康の不安(原爆被爆症を含めて)がありながら、詠いぶりは自在さを増しているようだ。

 イラク戦争を詠んだ35首連作「茶の間の戦争」がある。

 以下に7首を引く。

そんなにも赤くりつぱな唇に仕上げて何を言ひにきたのか

八月も九月も臥して末の子が買ひてくれたる甚平も着ず

束ねたるいのちをビルに射込むまで迷ふをゆるさざりし憎悪や

晩酌をやめし理由を問ひくるる人も絶えたり一年過ぎぬ

差し出だす手に電話機を渡すとき芹の香のする妻とおもひき

あはれひとも時代病めりと歌ひをり病まぬ時代のあるもののごと

ストーブに焼きて朝夕食ふ餅のあな飽かずよと呆れつつ食ふ

Photo

「フリー素材タウン」より、山景の1枚。

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