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2016年9月 1日 (木)

現代詩文庫「茨木のり子詩集」より「未刊詩編から」

 花神社「茨木のり子全詩集」(2013年・2刷)より、1969年に思潮社より刊行された、現代詩文庫20「茨木のり子詩集」の「未刊詩編から」を読みおえる。書き下ろしを含む15編である。

 先行する第3詩集「鎮魂歌」は、先の8月26日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 「あいなめ」は、漁獲の減ったアイナメに言寄せて、「別れも告げず 脅迫もせず 彼方へと/去りに去りゆくものの気配/ことあげしないことがなにかひどくおそろしい」と、背を向けて去ってゆく者たちを描いているようだ。

 「首吊」は、父の検死した首吊を、「この世の酷薄さをキュッとしぼって形にしたような/てるてる坊主は/時として 私のなかで いまだにゆれる」と、自死した弱者を悼む。

 中流市民の女性詩人として、最も柔軟な心を保った人だった。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、イチジクの1枚。

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