カテゴリ「ファンタジー」の3件の記事 Feed

2016年2月20日 (土)

「トラークル全集 Ⅴ」より「散文」

 青土社「トラークル全集」(1987年・刊)の第Ⅴ章より、「散文」4編を読みおえる。

 先の第Ⅳ章は、今月10日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 扉には「Ⅴ 散文・評論」と題され、1枚捲って「散文」と題されている。

 「夢の国 -一つのエピソード」、「黄金の杯 -バラバス・ある幻想」、「黄金の杯 -マリア・マグナレダ・ある対話」、「孤独」の4編である。

 4編の散文は、物語だが、散文詩めいて幻想的である。1編も比較的短い。

 僕は、立原道造の多くの物語を思い出した。角川書店「立原道造全集」(全6巻)第3巻(1971年・刊)に収められている。

 トラークルの没年(1914年)に立原道造は生れており、トラークルの「物語」を読んでいた可能性はある(学術的推論ではない)。

Photoダウンロード写真集「フォト満タン」より、冬景色の1枚。

2015年5月 3日 (日)

江國香織「ホテル カクタス」

Cimg8381 江國香織のファンタジックな小説、「ホテル カクタス」を読みおえる。

 集英社文庫、2004年・刊。

 検索(管理画面で)に拠ると、僕はこれ以前に彼女の本を、10冊(すべて文庫本の筈)読んでいる。

 ただし最近は読んでいなくて、直近で2013年11月24日の記事(←リンクしてある)で紹介した小説「がらくた」である。

 「ホテル カクタス」の主人公は、「帽子」と「きゅうり」と「数字の2」である。別にあだなではなく、そのままの振る舞いなので、また「です・ます」調の語りで、ファンタジックと呼ぶ。

 これは地方から都会に出て来た、3人の青年の出会いと友情と別れの物語と、受け取れる。

 しかし振り返られた物語の常として、「ホテル カクタス」が実はアパートであるように、デフォルメされ、あるいはフィルターをかけられている。

 それでも実に懐かしい物語である。

2012年9月11日 (火)

岩波文庫7冊

 昨日(日曜日出勤の振替休日だった)の午後、久しぶりに「BOOK OFF 二の宮店」へ行き、岩波文庫ばかり、7冊を買った。

 調べてみると、当店で買物をしたのは、昨年6月14日以来だった。それより2、3回は訪れている筈だが、何も買わなかったのだろう。

 7冊を以下に列記する。

  • 「摘録 鸚鵡籠中記」(上・下2冊、2003年3刷)
  • ゴンチャロフ「日本渡航記」(2001年15刷)
  • (古典ファンタジー)「ラインケ狐」(2003年3刷)
  • 高浜虚子「立子へ抄」(1998年初刷)
  • ロペ・デ・ベガ「オルメードの騎士」(2007年初刷)
  • コングリーブ「世の習い」(2005年初刷)

Phm10_0487
ダウンロード・フォト集より、湖の1枚。

本文と無関係。

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