「トラークル全集 Ⅴ」より「散文」
青土社「トラークル全集」(1987年・刊)の第Ⅴ章より、「散文」4編を読みおえる。
先の第Ⅳ章は、今月10日の記事(←リンクしてある)で紹介した。
扉には「Ⅴ 散文・評論」と題され、1枚捲って「散文」と題されている。
「夢の国 -一つのエピソード」、「黄金の杯 -バラバス・ある幻想」、「黄金の杯 -マリア・マグナレダ・ある対話」、「孤独」の4編である。
4編の散文は、物語だが、散文詩めいて幻想的である。1編も比較的短い。
僕は、立原道造の多くの物語を思い出した。角川書店「立原道造全集」(全6巻)第3巻(1971年・刊)に収められている。
トラークルの没年(1914年)に立原道造は生れており、トラークルの「物語」を読んでいた可能性はある(学術的推論ではない)。
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