2016年7月 1日 (金)

「梅崎春生全集」第2巻(3)

 沖積舎「梅崎春生全集」第2巻より、3回めの紹介をする。

 同(2)は、6月4日付けの記事(←リンクしてある)にアップした。

 今回、僕が読んだのは、「ある顛末」、「贋の季節」、「亡日」の3短編である。

 「ある顛末」、「贋の季節」は、戦後の窮乏と荒廃の様を、特殊なシチュエーションで描いたものであろう。後者は、皮肉が籠もっているかも知れない。

 「亡日」は、召集令状が来たその日に、出征用酒配給切符で得た酒を携えて、旧友を訪ねて酔う話である。二人とも、日本の敗戦を信じていて、暗い酒となる。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

 

2016年6月30日 (木)

「COSMOS集」読了

 結社歌誌「コスモス」2016年7月号より、「COSMOS集」を読みおえる。

 その前の「その一集」特選欄・読了は、先の6月25日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 「COSMOS集」は、「その二集」と「あすなろ集」の特選欄である。この集が、「コスモス」で最も元気があるようだ。

 特選ではないが、「あすなろ集」昇級してすぐ亡くなられたT・加寿美さん(わがF支部会員)の4首が、名前に故を付されて載った。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。T・泉さんの「陽と風」5首より。

子の口にスプーン運べり被災地へ物資とどくる人が発つ日も

 共に、命を大事にすることでは同じである。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月29日 (水)

ローカル路線バス乗り継ぎの旅 シーズン1

 Amazonのプライム(年会費・3900円)のサービスの1つ、プライム ビデオを初めて利用し、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」シーズン1を観た。

 好評のテレビ番組だけれど、当地で受信可能か(当地では、地上波は4チャンネルしかない)わからない。

 太川陽介と蛭子能収に、ゲストは川上麻衣子である。彼女のファンだった時期があり、写真集1冊が古本で高く売れた事がある。

 京都より出雲大社までの、路線バスのみによる自力の旅である。歩き、勘による路線選びなど、苦労を重ねて、3人は4日で出雲大社に到着した。

 時間は、1時間26分。テレビでは何回分か、判らない。次のシーズンも観たい。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月28日 (火)

竹山広「一脚の椅子」

 ながらみ書房「定本 竹山広全歌集」(2014年・刊)より、第4歌集「一脚の椅子」を読みおえる。

 前の第3歌集「残響」は、6月14日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 「一脚の椅子」は、1995年(75歳)、不識書院・刊。449首。

 1996年、歌集「一脚の椅子」により、第4回「ながらみ現代短歌賞」を得ている。

 彼はスロースターターだったが、確実に実績を積んだ。

 以下に7首を引く。彼は生活詠にも優れている。

はづしたる眼鏡を枕べにおけば心得て眼の眠らむとする

ビール一本もて余すわれに加勢して計らひのなく妻の酔ひゆく

三週間のべ五万機の空爆に耐ふるはいかなる怒りにかあらむ

この道に斑猫の飛ぶころとなり通院の足歩歩をよろこぶ

(を)ざかりとなりし二人子盆にきて四日もゐるといふではないか

原爆の傷痕(きず)にておのがなきがらと決められゐたり暁(あけ)の眠りに

ゲートルに巻き締められしことのなき脛をならぶる駅伝走者

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月27日 (月)

若山牧水「その他の随筆など」(1)

 Amazonのkindle本「若山牧水大全」の第3部「その他の随筆など」より、初めの10編をタブレットで読みおえる。

 前回の同「樹木とその葉」(3)は、先の6月22日付け記事(←リンクしてある)にアップした。

 第3部が「随筆など」とある通り、今回の10編(「秋草と虫の音」~「姉妹」)にも随筆だけでなく、小説風の「一家」、小説の「姉妹」、写生文風の「鴉と正覚坊」、重厚な紀行文である「熊野奈智山」「木枯紀行」などを含む。

 書かれた時期はわからない。

 なお第3部は、全27編である。

Photo「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

2016年6月26日 (日)

「トラークル全集 Ⅷ 書簡」(1)

 青土社「トラークル全集」(1987年・刊)の「Ⅷ 書簡」より、1回めの紹介をする。

 同「Ⅶ 遺稿(戯曲ほか)」は、今年5月19日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 収められている全145通の書簡の内、年代順に初めより、32通を読みおえる。

 1通めの、ギムナジウム時代の友人、カール・フォン・カルマー宛ての手紙で既に、「…残念ながら ぼくは又、クロロフォルムに逃げてしまった。…ぼくにはもう、破滅が間近に見えているのだから。」と書いている。

 彼はギムナジウムを退学した後、薬局での3年間の薬剤師見習いを経て、ウィーンの大学で2年間学び、薬学のマギスターとなる。

 幼い時からの親友、エルハルト・ブシュベックが、トラークルを励まし続けたようで、トラークルは数十通の書簡を送った。

Photo_2

「フリー素材タウン」より、蓮の1枚。

 

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