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2016年2月の28件の記事

2016年2月29日 (月)

「コスモス」3月号「その一集」特選欄・読了

 結社歌誌「コスモス」2016年3月号の、「その一集」特選欄を読みおえる。

 その前の「月集」3欄の読了は、今月26日付けの記事(←リンクしてある)にアップした。

 この特選欄は、9選者×5特選者×5首のアップである。

 「その一集」には800人くらいの会員が在籍するかと推測され、特選は難関である。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。M・佐津子さんの5首より。

<ふるさと>のオルゴールのねぢ何百遍巻いて聞きしよ終の枕辺

 挽歌は、魂鎮めの最も有力な形式である。僕の父母が亡くなった時は共に、結社内同人歌誌「棧橋」に属していたので、存分に挽歌を発表できた。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、水仙の1枚。

2016年2月28日 (日)

柏崎驍二「北窓集」

Cimg8740 短歌の友人に借りた、柏崎驍二・第7歌集「北窓集」を読みおえる。

 2015年9月、短歌研究社・刊。420首。

 前の歌集「百たびの雪」は、このブログの2010年10月2日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 岩手県に住んで、自身は退職し、2人のお子さんも独立した。

 2011年には大地震と原発災害があった。津波被害が、繰り返し多く詠まれている。

 著者は闘病中と聞き、結社誌「コスモス」の選も休んでいる。ご健詠を願う。

 以下に7首を引く。

風ありて雪のおもてをとぶ雪のさりさりと妻が林檎を剥けり

熊のゐる山にて採りし竹の子の白きあはれのものを賜びたり

孫つれて精一杯に逃げしとぞ夫の遺体は見つかりしとぞ

流されて家なき人も弔ひに来りて旧の住所を書けり

大ぎ波がまだ来るごどを忘れんな、おつとごろくとごろくとほつほ

近き家に少年の葬ある日なり雨が音なく巣箱を濡らす

炉に燃ゆる焔の色を見てをれば山鳩のこゑちかく啼きたり

2016年2月27日 (土)

「茨木のり子全詩集」

Cimg8736 Amazonに2月17日に注文した(記録あり)、「茨木のり子全詩集」が、3日くらいで届いた。

 花神社、2013年2刷。464ページ、2段組み。

 茨木のり子の全詩集、未収録詩編、翻訳詩、年譜等を収める。

 この全詩集を買うのにためらいがあったのは、筑摩書房「言の葉」全3巻を、買って読んでいたからである。(読了してすぐに、孤独死が伝えられたのは、ショックだった)。

 しかしこの本を少し捲ってみて、買って良かった、と思う。

 文学者は結局、作品によってしか評価されない。

 ただし昨年6月20日の記事(←リンクしてある)で報せた「吉野弘全詩集」他、手をつけていない全詩集等がたくさんあって、他も含め心急かれる思いである。

2016年2月26日 (金)

歌誌「コスモス」3月号「月集」読了

 結社歌誌「コスモス」2016年3月号より、「月集」を読みおえる。

 「コスモス」の到着は、今月18日の記事(←リンクしてある)、「歌誌2冊」にアップした。

 「月集」とは、「月集特別作品」、「月集スバル」、「月集シリウス」の3欄のことである。

 歌には豊かな調べがあって、自由さもある。

 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。「月集スバル」のT・愛子さんの5首より。

「たわらまち」町の名前もうれしくてエコバッグ提げ小路を歩く

 彼女はご夫君の関係で、福井市へも滞在されるらしい。田原町は、福井市の町名を指す。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、水仙の1枚。

2016年2月25日 (木)

観光・帰宅

Photo 今朝早く、ホテルの近くの神社の庭に散歩し(本殿までは遠くて、行けなかった)、鹿にセンベイを遣る事ができた。

 奈良なのに、五重塔も国立博物館も行かない所に、僕の文化度が表れているか。

 同じく2泊した息子夫婦と、ほぼ歩きながら、お土産買いを兼ねて、商店街を散策し(和菓子屋さんと喫茶店で休憩)、JR奈良駅で帰途に就いた。

 僕たち夫婦も、夜6時半頃に無事に帰宅した。

2016年2月24日 (水)

挙式・食事会

 10時半頃より12時頃まで、奈良の大神(おおみわ)神社にて、息子夫婦の挙式が厳かに執り行なわれた。また記念写真も多数。

 ホテルに戻り、奥ゆかしい広間で、午後2時より5時まで、たっぷりの食事会。様々なイベントもあった。

2016年2月23日 (火)

奈良のホテルへ

 僕たち夫婦と兄夫婦と列車で奈良駅へ至り、食堂で食事。

 タクシーに乗り、某ホテルへチェックイン。

 僕たち夫婦は、息子夫婦と会って、喫茶室でお茶と雑談する。

 明日は息子夫婦の挙式と、ささやかな食事会がある。

2016年2月22日 (月)

若山牧水「くろ土」

 Kindle本「若山牧水大全」より、第13歌集「くろ土」を、タブレットで読みおえる。

 この前の「溪谷集」は、先の1月6日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 「くろ土」は、1921年(大正10年)、新潮社・刊。999首を収める(牧水は千首だと、自序で書いている)。

 自序で「『やれやれ今になつて漸く自分には歌といふものが解つて来たのかなア』といふ気持である。」と述べるごとく、後期の牧水の声価を定めた大歌集である。

 以下に8首を引く。

わが屋根に俄かに降れる夜の雨の音のたぬしも寝ざめてをれば

筒鳥のこもりて啼くはいづかたの杉にかあらしこのおほき谷の

児等病めば昼はえ喰はず小夜更けてひそかには喰ふこの梨の実を

杉垣の下葉は枯れて秋の日のあきらかなるに雀あそべり

陸稲畑過ぎ来て此処におもはぬに会へる水田の稲のつめたさ

あたりみな光りひそまる冬山の落葉木がくれこの小鳥啼く

寒き日の浅間の山の黒けぶり垂りうづまきて山の背に這ふ

夜為事の部屋にうごける風ありてこの春の夜の雨はやみたり

Photoダウンロード写真集「フォト満タン」より、冬景色の1枚。

梅と椿

Cimg8731

Cimg8734  裏庭(西側)で、梅の花が咲いた。

 へんてつのない実梅だが、梅干しを作ってくれた義母が老いて、今は実の用途はない。

 隣で椿が咲いていた。花が少し傷んだ。

 植えた時は白花の玉椿だったと記憶するが、いつか赤花ばかりになった。枝の先祖返りだろうか。

 いつもは回らない所なので、偶然見つけられてよかった。

2016年2月21日 (日)

支部2月歌会

Imgp1254_2 今日(2月21日、第3日曜日)午後1時より、某館の1室で、「コスモス短歌会」F支部の2月歌会が持たれた。

 僕は都合により1月歌会を欠席したので、2ヶ月ぶりの参加だった。

 事前1首出詠10名。当日参加者8名。

 事務方が用意したプリントを基に、U支部長の司会で1首を2名が順に批評し、支部長の講評と添削例提示で、会は進んだ。

 僕の1首は、結句を直されたのみ。判断してほしかった箇所は、原作通りだった。

 途中休憩では、各人のエピソードなどが飛び出した。

 3時半頃に閉会し、部屋を原状復帰して、散会した。

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