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フランスの作家、アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの小説、「オートバイ」(白水Uブックス54)を読みおえる。
生田耕作の翻訳は生動感があるけれども、内容には感心しなかった。大型オートバイで疾走するライダース・ハイの心理描写と、不倫する若い娘のエロティスムだけのような気がする。終幕はオートバイに乗った娘の交通事故の場面で、彼女の死を暗示して終っている。
オートバイでの暴走や、新婚の娘の不倫、SM的性の描写で反社会的思想を表そうとしているのかも知れないけれど、主人公の死でそれらを否定してしまっている。
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