「富小路禎子全歌集」
古書店連合サイト「日本の古本屋」を通して、東京都の「㈱まつおか書房」に注文していた、「富小路禎子全歌集」が届いた。
平成15年、角川書店・刊。箱、帯、本体にパラフィン紙カバー。
全10歌集、総4,322首が収められている。
発売当時に買いたかったが、都合で買えなかった本である。冬の賞与が出て、ささやかな「自分へのご褒美」として買った。もっともそれ以外の時にも、ちょっとした本を購入しているが。
彼女は子爵の娘であったが、敗戦後の華族制廃止によって、庶民として放り出された。生涯を独身で通し、精神的にのみ貴族であっただろう彼女が、長い戦後を生き抜いた心の跡を辿ってみたい。
ただし今すぐには読み始められない。いま同時平行的に読んでいる本が、何冊かあるので。本は黙って、読み始められる時を待ってくれる。
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